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なるほどそうだったのか!!【契約書】「署名押印」と「記名押印」の違い|行政書士阿部総合事務所

January 12, 2017
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約 5 分

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「署名押印」と「記名押印」との違いを知っていることで、どこまでやればいいのかの判断が出来るのが違いを知る最大のメリット。

契約書を作る仕事していないから関係ない!

なんて方でも、契約をすることはありますでしょ?

アパートを借りて住んでいる方は、不動産賃貸借契約書に署名押印しているはずです。

マンションに住んでいる人は不動産売買契約書、親から不動産購入資金を貸してもらっている人は金銭消費貸借契約書、クリエイターだったら著作権譲渡契約書、代理店販売を行っている企業でしたら販売代理店契約書や業務提携契約書等、私たちの生活の中で契約をしないケースはほとんどありません。ほとんどの方がする就職だって、あれは「労働契約」という就職先企業との契約なんですよ。

一部の例外(民法第446条第2項等)を除き、契約は口頭、口約束でも成立するのが日本のルール

なので、みなさんも一度ならず、二度三度と契約書の署名欄に署名押印または記名押印してきたはずなんです。

そのうえで。

 

「署名押印」と「記名押印」との違い

署名・・手書き

記名・・印刷、印字、ゴム印

たったこれだけ?

そうコレだけです!!

「署名押印してください!」って言われたら、必ず手書きで自分の住所と名前を書かなきゃダメ。

じゃあそんなの、書けばいいじゃん、って思いますよね。

契約場所が東京で相手方が北海道に住んでたらどうします?

事情があって今日契約をしなければならないと。

なのに、住所氏名はゴム印でテキトーに済ませちゃった。

ほら!、困るでしょ!

記名押印だったらそれで済まされたものをうっかりゴム印で押してしまったから北海道まで誰かが書類を持って飛ばないと行けない。

飛行機代は誰が負担するの?

記名押印なのか?、署名押印なのか?誰か説明した?

説明済みだったなら、しゃーない当事者が北海道往復代払うよ。

でも、もしも契約の間に立った会社の人間が説明していないなら素人さんはそこまで気が付かないのが普通なら会社で負担してよ。

いやでも、会社には言えないし、今日契約しないと他で大金が動いているから不味いんで、ボクのポケットから出しますんでなんとか対応してもらえないですかねm(_ _)m

 

こんなことある?!って思うかもしれませんが、コレ、実話です。一部デフォルメはしていますが。

そんなの一般の人には関係ないと思うかもしれませんが、大変ですよ実際は。

もう済んだと思っていた契約が、実は不備があって今日中に対応してくれないとホントにマズイと言われても事情がありますから。東京から飛行機で行きますんでと言っても、帰り飛行機までに都合つけられなきゃアウト。私、上司にお願いして半休取りましたらからね。

なので、「記名押印」と「署名押印」との違いの知識は、何気ないところでいくつも契約をこれからもするであろう私たち全員が知っていても損はしません。

 

契約の場面になったらですよ、

「これ、手書きでいいの?、ゴム印でOK?」

と確認してくださいね!

 

さて、ここで疑問点二つ。

「記名」とあるのを、「署名」してしまったけど大丈夫?

大丈夫です!、

「記名押印」が要求されている書面に「署名押印」は原則OK

ですが、

「署名押印」が要求されている書面に記名押印は原則NG

 

そもそも契約書に署名をさせるということは、契約についての真実性を担保するため。

ホントにその当事者の意思から契約したものかを書面に残したいわけです。

なのでゴム印よりも、手書きのほうがホントっぽいですよね?、だから手書きのほうが良いとされているのですね。

 

 

個人なのにゴム印って使うことある?

ここまで読んで下さった方の中には、会社の取引ならゴム印ってのは分かるけど、個人でゴム印使う人いるかね?って思いませんでしたか?

独立前の司法書士兼行政書士事務所の修行時代も含めると18年間で様々な契約書の作成、調印の現場を経験しました。

いますよ、皆さんが思っている以上に、多くの方は住所欄をゴム印で、氏名欄をゴム印で押してきます。

ここは手書きでおねがいします!という付箋を貼っても、ゴム印を押してきます。

「手書きじゃなきゃダメ?!」と言われたこと、何度もあります。

逆に、「手書きじゃなにか不都合があるんですか?」と聞き返したいぐらい言われます。

おそらく年賀状用に住所氏名のスタンプを皆さん持っているからだと思うのですが、「署名押印」となっている書面には当たり前のように手書きでお願いします。

 

「署名押印」と「記名押印」との違い、これで大丈夫ですよね!

行政書士阿部総合事務所 行政書士阿部隆昭

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About The Author

行政書士行政書士阿部隆昭
創業支援と資金調達に強い東京都北区赤羽の行政書士阿部隆昭。
事業計画書作成支援、創業融資申請サポート、補助金助成金申請、契約書作成、ビザ申請など、中小企業支援業務をメインに業務を行なっています。
業務経験20年の知見をフル活用し、クライアント様の事業運営をサポートします。