資金調達と外国人雇用に強い行政書士阿部総合事務所

認定経営革新等支援機関(中小企業庁)

「クララ」撤退大反対の社員たちに対してが龍角散社長が執った方法が私たちのビジネスにも参考になる!|行政書士阿部総合事務所

April 2, 2017
約 3 分

サービス概要

補助金申請サポート

新事業進出補助金・ものづくり補助金や小規模事業者持続化補助金、創業助成金など、御社の経営改善・業績向上実現の視点から最適な補助金助成金を提案。事業計画立案から申請書類作成、採択後フォローまで対応します。オリジナルサービスも活用し、他にはない支援を実行しています。

LDAM無料診断
(LinkDrive by Abe Method)

カスタマイズしたAIと専門家の知見を融合した独自フレームワーク「AI経営支援型・補助金ナビ&コンサルティングサービス」。自社にとって正しい判断を導き、具体的な戦略の提案をオンライン診断でレポート化します。

創業・起業支援、セミナー講師

ビジネスアイデア構築から事業計画書策定、資金調達(創業融資や創業助成金等)、人材育成、会社設立・許認可取得までトータルサポート。関連士業など万全の支援体制で安心して創業できます。

ビザ・在留資格手続き

ビザ(在留資格)の取得(経営管理、技人国等)・変更・更新取次手続き等、出入国在留管理町認定取次行政書士として法令に則った申請をサポートします。外国人労働者を雇用する企業のコンサルティングも行なっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日経トップリーダー2016年2月号を読み返していましたら面白い記事がありました。

龍角散がクララから撤退したときのこと。

私の実家は、「龍角散」も「クララ」もどちらも愛用していました。

細粒タイプの薬を小さなスプーンですくうのが楽しくて子供の頃によく龍角散で遊びました。

ただ、粉がとても細かいのでちょっとした息づかいでも飛んでしまうので扱いづらい。

誰もがこの悩みを持っていたようでして。

そこで龍角散に取って代わられたのが「クララ」

キャップを開けてそのまま水なしで流し込めるので龍角散のように気を遣わなくていい。

仕事の合間でもサクッと飲めるのが便利。

私もクララは何度か飲んだことがあります。

そのクララブランドが、「龍角散ダイレクトスティック」になったのですね、いつの間にか。

 

「社員たちが思うほど「クララ」ブランドは浸透していないことを知っていた」龍角散の藤井隆太社長は、クララ撤退大反対の社員達に対してあえて、クララをのどをきれいにする薬として売り出すキャンペーンを展開したといいます。

社長自ら販売店を回るなどして一時的に売上が伸びたのですが、長続きしない。

クララブランドの低下を社員に認識させるためにあえてキャンペーンを展開した社長の決断

大反対の社員はクララ撤退を納得し、龍角散ダイレクトスティックは最盛期のクララの2倍以上の売上に伸びているとのこと。

 

大反対の社員たちは、キャンペーン効果が薄いことをもってクララのブランド力低下を知りました。

しかし、藤井隆太社長は、なぜ「社員たちが思うほど「クララ」ブランドは浸透していないことを知っていた」のでしょうか?

「藤井社長は龍角散が手掛ける製品の消費者への浸透度を調べるためにグループインタビューに参加し、今は社員たちが思うほど「クララ」ブランドは浸透していないことを知っていた。

 

しっかりと消費者の意見を事前にヒアリングしていたのですね。

 

この記事では二点の学びがあると思いました。

 

一つ目はブランドに固執せずに、売上の源泉である消費者の意見を優先したこと。

そして、社員たちを納得させるためにあえて「実験」というプロセスを経たこと。

 

いくらブランドとしての息が長くても売れなければ意味がありません。

売れるということは、言い換えれば、それが社会から求められているからこそ売れる訳です。

ブランドを捨てることに大反対の社員を静めるためには、社長の一喝という方法を執ることもママありますが、それでは反対の火は消えることがありません。

しかし、今回の場合には、実証して結果が出なかったのですから、誰しも納得でしょう。

実証キャンペーンは確かに費用がかかります。

ですが、それ以上のモノを得るためには仕方なかったということですね。

 

「リーダー」という言葉が軽がろしく使われる時代になってきました。

本当のリーダーから学ぶことは多いですね。

解決支援コンサルタント行政書士阿部隆昭