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「死に関する自己決定権も人権のうち」←本当にそうなのか?|行政書士阿部総合事務所

November 21, 2014
約 4 分

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こんばんは。

 

週刊文春11月20日号

『読者1100人と考える安楽死・尊厳死あなたならどうする?』と題する特集が掲載されていました。

週刊文春のメルマガ会員に対して、安楽死・尊厳死のアンケートを実施したそうです。

 

Q.あなたは安楽死や尊厳死に賛成ですか?、反対ですか?

有効回答数1143人

①安楽死にも尊厳死にも賛成      68.8%

②安楽死には反対、尊厳死には賛成 18.6%

③安楽死には賛成、尊厳死には反対  2.4%

④安楽死にも尊厳死にも反対      10.2%

 

大論争というほど盛り上がっていないと思うけど、このニュースがキッカケになったことで僕らはちょっとだけ尊厳死と安楽死について考えるようになった。

 

米29歳女性をめぐる「安楽死」大論争:「尊厳をもって生きる」こと | 新潮社フォーサイト米29歳女性をめぐる「安楽死」大論争:「尊厳をもって生きる」こと | 新潮社フォーサイト

 

安楽死予告の米女性が延期を発表・・日本で延命治療の拒否をしたいときはどうする? - NAVER まとめ安楽死予告の米女性が延期を発表・・日本で延命治療の拒否をしたいときはどうする? – NAVER まとめ

 

安楽死 - Wikipedia安楽死 – Wikipedia

 

安楽死について賛成する方が多いのが意外でした。

①の意見を支持する理由として

「自分の最後を決めるのが人間としての権利だと思った」

「個人の意思や権利を尊重すべき

「死に関する自己決定権も人権のうち」

「延命措置を行わないということは死を受け入れるのと同じだから自分で自由にその時を決められるところまで選択肢があってもいいと思う」

 

どうなんだろう。

自己決定権という用語はよく使われるのですが、死についてまで自己決定権といったものがあるかな。

延命措置を行わない=死を受け入れる、これも違うような気がする。

 

人は生まれた瞬間に死に向かっていて、どんな人間でも100%死ぬ。

ということは、受け入れる受け入れないといった問題ですらない。

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「死に関する自己決定権」、「自分で自由にその時を決められる。」

 

言わんとしていることはわかるんですけど、人が生まれる場面と死の場面はもはや神の領域。

「神」っていっても、具体的な神じゃなくって、人様の作用の及ばない何か得体の知れないもの。

もう、人がどうこうしちゃいけない分野。

なので、自己が決定する権利などといったものじゃないと思うんです。

 

 

でもですよ、たとえば自死をしてしまうとか、自分の手で最期の場面をコントロールできるといえば出来てしまう。

誰でも一回や二回は””自分、もういいかな””って思うときってあるじゃないですか。

ないのかな。

まあ、そんなときには、自己決定権だとか、自分で自由にその時を決められるっていうことじゃないと思うんです。

「自己決定権を行使しよう」とか、「最期ぐらい自分で決めたっていいじゃない」と思いながらエレベーターに乗り込んだわけじゃない。

私、今までで3回、すぐ目の前で自死に遭遇していますが、無意識ですよ、おそらく。

 

 

平成25年の状況|自殺統計に基づく自殺者 - 内閣府平成25年の状況|自殺統計に基づく自殺者 – 内閣府

 

平成25年で27000人が『自己決定権』を行使していて、自分で自由にその時を選択しています。

そこに手を入れることが神の領域だったとして、禁じ手を使ってしまった人に対して何らかのペナルティ的なものが与えられてしまうのかは分からない。

子供の頃の妄想では、閻魔大王みたいな審判をする人がいて、お前はアッチ、キミは自分で死を選択してしまったからコッチねってなる。

その時に、行きたくないほうに連れて行かれてしまうのだろうか。

 

そうはいってもね。

やむにやまれず自死を選択してしまったっていう人は、もちろんいるじゃないですか。

ある意味、全員そうかもしれない。

 

もしもそうだったら、その最期の審判の場面で、もう一回リスタートの機会を与えてくれてもいいのになと。

次の人生こそ、しっかりと寿命まで生きながらえてみなさい、っていうことだったら未だ救われる。

 

 

 

 

 

行政書士阿部隆昭

行政書士行政書士阿部隆昭
創業支援と資金調達に強い東京都北区赤羽の行政書士阿部隆昭。
事業計画書作成支援、創業融資申請サポート、補助金助成金申請、契約書作成、ビザ申請など、中小企業支援業務をメインに業務を行なっています。
業務経験20年の知見をフル活用し、クライアント様の事業運営をサポートします。