初期費用を抑えようとして起業時にリース契約を安易に行ってしまう人はおりませんか?
リース契約にはメンテナンスコストがかからない等のメリットはありますが、同時にデメリットもあるので慎重に検討したいところです。
特に、起業前後はリース契約のセールスが多い時期です。
どのような点を理解してリース契約をすれば良いのでしょうか?
本当にメンテナンスコスト不要?!
メンテナンスコストが不要だからという理由でリース契約を選択する方も多いのですが、本当に無料なのでしょうか?
よく考えて欲しいです。
そもそも、この世の中に完全に無料のモノ、完全に無料のサービスはありません。
一見、無料のサービスやモノの裏には、無料提供する側のメリットが隠れている場合がほとんどです。
メンテナンスコストは、実はリース代金に予め含まれている場合が多いのでよく確認をしてみてください。
メンテナンス費用という項目で支払いがなされていないだけで、リース代金という包括的な名目で支払っているだけかもしれませんよ。
本当にリースは安い?!
高額なOA機器をドンっと購入するのは負担が大きい。
だから初期費用を抑えるためにリース契約をする。
確かに毎月の支払金額は少ないと思います。
しかしですね。
そもそもリース契約の性質上、「高い買い物」となりやすいのでトータルでみて検討してください。
リース契約の対象商品であるOA機器は、銀行からお金を借りて購入しています。
その購入したOA機器をエンドユーザーにリースしているわけです。
借りて購入している以上、そこには金利がかかっています。
リース業者が銀行に対して支払う金利以上のものを回収しないことにはリース業者は利益を得られません。
これがリース契約の性質上、リース契約が高額なものになりがちだといわれる所以です。
リースとレンタルとの違いは理解していますか?
私たちはレンタルにはとても馴染み深いですよね。
レンタルビデオやレンタカー、最近ではレンタサイクルを見かけることも多くなりました。
使ったから返す。
用事が済んだら返す。
身軽なのがレンタルのメリット。
一週間のレンタル契約でも用事が済んだら途中で返せますよね。
しかしです。
リース契約の場合には、原則的に途中解約が出来ません。
長期間の契約に拘束され続けます。
止めたい時に簡単に止められないのです。
なぜでしょうか?
途中で止めてもらってはリース業者が困るから。
リース業者としては一旦リース契約をした以上、期間満了まで使ってもらわないと利益が出ないのです。
だから途中解約が原則許されていません。
以上のように、リース契約には注意すべき点がたくさんあります。
カラクリといった大げさなものではありませんが、リース契約の本質をしっかりと理解したうえでリースを選択されるのであれば問題ありません。
原資が限られている起業時になるべくコストを掛けないというのも一つの選択です。
その選択が、「こんなはずじゃなかった。。。」となることがないようにしてくださいね。
解決支援コンサルタント行政書士阿部隆昭
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