世間はお盆休みですが、私はお仕事です。
今朝、事務所に来たら、こんなチラシが入っていて、なるほどなあと思いました。
普段、ファミリーレストランに行くことはほぼないのですが、ジョナサンがファミレスであることぐらいは知っていますし、ファミレスの雰囲気も分かっています。
ファミリーレストランのメニューを宅配するときに、何をどう打ち出したら私たちは注文の電話をするのでしょうか。
よくいうベネフィットの打ち出し方といったものに関連すると思うのですが。
おうちで気分爽快
宅配なので、「おうち」はわかります。夏版の広告なので「気分爽快」なのですかね、ピザとチキンにビールの画像もありますし。花火大会を自宅で観るといったシチュエーションが想定されているのかしら。
対して、
「おいしい時間をより楽しく」
というのは上手だなあと思いました。店で食べても美味しいけれど、長時間いることも出来ないですが、自宅だったら、よりおいしい時間を楽しめそうです。
こうなったら嬉しいなあ
こうであったら便利だなあ
という私たちお客さんが感じていないメリットを引き出せるような広告の打ち出し方が必要なのでしょうね。
以前、宅配サービスで弁当屋さんを始めたいというクライアントのコンサルティングをしたことがあります。様々な指標でマーケティング調査をしたのですが、宅配のポスティングチラシの反応率は0.01%が普通、それを少しでも上回ると上出来とされています。
1万枚配布して直接の問い合わせが1人です。といっても、宅配ピザ、宅配寿司など、すぐには注文しなくてもいつでも注文できるようにチラシは保管しておきますよね。なので言われるほど、反応率は少なくないとは思われます。ただしそこは商売ですので、いつか注文するお客様をあてにしてもキャッシュが持ちません。なので、すぐに注文したくなるようなチラシ作りに一生懸命になるのです。
宅配サービスの場合、最もネックになるのが人件費。いつ来るともわからないオーダーに備えて人材は揃えて置かなけれならず、かといって暇な時にスタッフがお店で勢揃いしている光景は経営者の心臓に良くないです。
飲食は当たるとデカイと言われますが、当たらなくて沈んでいく人もそれなりに多いです。期限のある在庫を抱える商売なりの難しさはどうしてもありますね。
私たち行政書士もチラシ配布をすることがあり、私も事務所開設当初はチラシを作り業者にポスティングを依頼したり、自分で夜中にポスティングをしたことがあります。
ポスティングチラシを作るときに考えたのは、ゴミ箱直行前のチラ見段階でいかに印象に残ることが出来るか
ベネフィットが私たちが感じるスピードがゴミ箱に棄てようと思う時間を上回れば、そのチラシは生き残ります。
そうなると、「おいしい時間をより楽しく」というコピーは、スピード感が足りずにゴミ箱に行ってしまうかなとは思います。
難しいですよね、チラシ作りもベネフィットの打ち出し方も。