名古屋に住んでいる大学時代の友人に手紙を送ろうと思ったんです、伝書鳩を使って。
伝書鳩という言葉を知っている人も少なくなってきているでしょうし、あと50年もすると完全に過去の遺物になっていそうな危うい存在。
鳩に詳しい友人がいないので聞いてみました!
ネットでいろいろ調べまわるよりも聞いちゃったほうが早いと思ったので、問い合わせ先だけ確認して電話したんですね。
とっても丁寧に応対してくださって、まず感謝です。
こんな突拍子もない話に、’’何言ってんのアホちゃう’’ なんてことになるんだろうって思ってましたから。
まあ、でも、この時代、通信手段としての伝書鳩がないだろうなあとは思ってはいたんですが、それでもお試し程度で残っているんではないかと。
ちょっと高いけど、ダメ元でいいなら配達のために鳩だしてあげるよ、っていうサービスが。
通信手段としての伝書鳩は完全に廃れた。
昔、新聞社の通信手段として伝書鳩が使われていたそうです。
一つの情報があったとして、それを三羽に持たせて三ヶ所に飛ばすんだそうですね。
ちょうどテレックスが出始めてから伝書鳩を通信手段として使うことが少なくなったと。
テレックスは必ず相手に届きますが、伝書鳩は必ずではありません。
割合の勝負になってきます。
A地点からB地点に飛ばして、A地点に戻る。
鳩の帰巣本能を利用しているので、このパターンしかないのですが、結局A地点に帰ってこない割合が結構高いんだそうです。
通信手段としては、せめてBには到着して欲しいと思いますが、途中タカなどに襲われてしまったりして行方不明になってしまうと。
伝書鳩にとって代わるものとして今ではレース鳩というものが行われている。
そうそう、さっきの伝書鳩協会のサイトにもありましたよね。
レース鳩をやっている人のところにお願いしたら、お試しで郵便を載せてくれるかもと思ったんですが、それもちょっとムリそうです。
レース鳩の育成ってすごい大変らしいんです。
鳩が元の地点に戻ってくるように、ちょっとづつ距離を伸ばして訓練するんだそうですよ。
その結果として何百キロ先から帰ってくるなんて、それだけでもすごい!、
何がすごいって鳩がですよ、
家に帰ってくるんですよ、
「いやいや浜松あたりでタカの追跡がひどくってさ〜」とかいいながら。
もうそりゃ、
「ほんと偉いえらい、いつもよりもポップコーン多めにしといたから」って感じになる。
そんな手塩にかけた鳩をお試し郵便になんて使えないなあと思って、それも諦めました。
すでに伝書鳩が伝書しないことになりレース鳩100%になっているんだったら、レース鳩協会に名称の変更をしたほうがいいんんじゃないですか?って言ったところ。
’’レース鳩協会っていうのが実は他にありまして、我々は、伝書鳩の文化を残したいという意味であえて伝書鳩という名前を残している’’ と。
確かにそう。
伝書鳩協会がレース鳩をやっているからこそ、なんでレース鳩?って疑問もわく。
’’昔、伝書鳩っていうものが日本にはあってですな
〜’’から始まる10分間で十分に文化が伝わっている。
現に、昨日、伝書鳩協会の担当者さんから僕に文化は伝わった。
まもなく、もっと下の世代に伝わる予定。
「あそこにさ鳩いるじゃん、昔さ、鳩にさ手紙載せて運んでたんだぜ!」ってね。
より詳しい情報wikiでどうぞ。