【ある経営者さんとの会話】
「今はどこも悪いしょっ!」
「どこもって、この業界ってことです?」
「いや、この業界に限らず、どこもね」
「ちなみに、それはなぜそう感じるんです?」
「なぜって、そりゃ、この景気、不景気だもん、どこも悪いって」
景気のせい
会社のせい
社会のせい
自分がコントロール出来ないことに首根っこ掴まれてると考えてしまうのはなんというか不憫ではあるな。気持ちはわかるけれど。
昔々、サラリーマンだった頃。
会社が悪い、いつか辞めてやる、を日に何度も唱えていた彼は、風の噂でまだ辞めてないことを知ってしまった。
というか、僕が消える当時からそれはわかっていて、「彼はなんだかんだ言って残るよね」と仲間同士で言っていた通りになった。
会社のせいにして終えるサラリーマン人生は虚しいよなあ。
景気のせい、社会のせいにして、デフォルトしてしまう起業家人生も虚しい。
でも、そうでもないのかなあ。最期の最期の死に枕、”生まれた時代が悪かったから仕方ない”とか思うのかねえ。
人生悩ましいね。