風邪っぽくないのにマスクをしている。
とか、
なんとなくマスクをしている女性って多いと思っていたのですが、『だてマスク』なんていう用語まであるんですね!
知りませんでした。
顔のパーツを隠すことで気持ちが落ち着く。
なんとなく分かります。
全部出てない。
出ているのは唯一、目だけ。
以前参加してプレゼンテーションセミナーで、目以外を紙で隠し、目の表情だけで意思を伝えるというワークショップをやったことがあります。
まあ、確かに目の表情だけで、笑っているか、怒っているか、泣いているかぐらいは表すことは出来ますね。
顔以外の体の部分は、帽子をかぶったり、洋服を着たり、靴を履いたり。
オシャレ目的だったり、必要だったり、隠したかったり、なんだかんだいって肌の上に一枚重ねるのは別に普通。
でも、確かに顔だけはそうもいきません。
ましてや、身体の他の部分と違って、顔パーツは感情が表情として現れてしまう。
本当は身体の部分でもっとも隠すべきパーツだったのかもしれません。
だから自分をオープンにしたくない人にとってみたら、マスクをするのなんて当たり前。
それこそ靴を履いて出かけるがごとくマスクをかけるのでしょう。
思い出したのですが。
ちょっと前の話です。
会社が嫌で嫌で仕方がない子がいまして。
「なんで、マスクしてるん? 風邪?」
って言ったら。
「泣いているのを見られるのがイヤだから。してると落ち着くし、仕事中はずっとしてる」
と。
もうなんていうか、風邪のときのマスクの掛け方というよりも、下まぶたギリギリまで大きなマスクで顔を隠してましたからね。
マスクをすることによって、会社という社会を拒絶していたのでしょう。
しばらくぶりに会った彼女に「今日、マスクは?」と聞くと。
「あっ、もう辞めるの決まったので」と久々に明るい表情。
彼女をメンタル面で陰ながらサポートしてくれたマスク、ありがとう。
そして、サヨウナラ。
何か我慢しなければいけない状況がその人にあって、それがマスクをすることで乗り切ることが出来るなら、多少”変かも?”って思われてもしていたほうがいい。
『だてマスク』、全然いいですね。