高村光太郎といいますと、
”僕の前には道はない 僕の後ろに道は出来る”
から始まる『道程』が有名ですが。
”きっぱりと冬が来た”
”きりきりともみ込むような冬が来た”
という『冬が来た』が好きです。
ここに登場する「冬」ですが、文字通りwinterの「冬」と読むのが正解なのかわかりません。
読み手の置かれた状況にもよるのでしょう。
どうしてもそこに現れた「冬」が、人生の岐路に立たされるような、感情を揺さぶるような出来事といったようなもののレトリックに思えてしまう。