「エンディングノートはいつから書き始めればよいのですか?」
これも高齢者を対象にしてエンディングノートの書き方講座でよく聞かれる質問です。
エンディングノートを書き始めるのは年末年始がオススメです。
何事も最初に始めるには何かのキッカケが必要です。
エンディングノートといえば、人と財産の関係を整理するために作るもの。
なので年末年始のゆっくりと時間がかけられるときに作るのがオススメです。
また、年末年始は部屋の片付けや大掃除をされる方も多いでしょう。そのときに書類の整理も一緒にしてしまうのです。この一年で捨てずに保管しておいたムダな書類がたくさん自宅にありませんか?、またこの一年で他界してしまった方々をメモとして残しておくのも良い機会です。そうやって人と財産の関係を整理して一冊のエンディングノートにまとめるのは年末年始にゆっくりと行って下さい。
と言った感じでセミナーではお話しすることが多いのですが、実は、年末年始にエンディングノートを作りたい理由をもう一つお話しています。
年末年始は、遠く離れて住んでいるお子さんたちが実家に戻ってくる方も多いですよね。
昨日、遺言書作成で打ち合わせをした高齢者の方が仰っていましたが、近畿地方で暮らす息子さんが正月にしか帰ってこないと。「年に一回でも帰ってきてくれるんだからいいじゃないですか、今の若い人は数年帰ってないっていう人だっているんだから素晴らしいですよ」という会話をしてきました。
新しい年が始まるという特別な時期に、エンディングノートを書いているということをお子さんたちに見てもらう
だから、エンディングノートを書き始めるのは年末年始が最適なのです。
遺言書とエンディングノートとは効果も書き方も違いますが、誰かに発見されないと意味がないという点では同じ。
”お父さん、エンディングノートを書いています”
ということを家族に知ってもらうのです。
普段、遠く離れて住んでいるお子さんたちにも、帰省したときに知ってもらうのです、エンディングノートを書いているということ。
私の母が亡くなったときは、どこかにエンディングノートらしきものがないかと部屋中を探しましたものです。
大変でした。結局それは見つけることが出来なかったのですが、もしも、生前にエンディングノートを書いていたと知っていたら探し方もまた違ったものとなっていたでしょう。
母親の死をキッカケに知ることになったエンディングノートの大切さ。
エンディングノートに求められるものは何か?ということを私が徹底的に追求したエンディングノートの理想形が今、全国の文具店で発売されています。
まだ発売したばかりですので、お近くの文具店には取り揃えがないかもしれません。
Amazonでは既に購入することが出来るようになっています。
どのようなエンディングノートを選んだら良いのか分からない方は、どうぞ当事務所に質問、お問い合わせ等なさってください。あらかじめご連絡を頂ければ当事務所でエンディングノートの書き方を実際にお教えすることもできます!
行政書士阿部総合事務所 行政書士阿部隆昭