【商工会議所に呼ばれるセミナー講師の作り方】の第3回目。
セミナー内容に事例を入れる。
事例を入れると参加者の満足度が上がる。
これまででお伝えしてきたことです。
今回は、セミナー参加者の満足度をもっともっと上げるための事例の選び方。
事例を入れたほうがいいと分かって頂けたところで、ではどのようにその事例を選べば良いのでしょうか?
事例の選び方によっては、そもそも事例を入れた効果さえ失ってしまう恐れもあります。
これまでの復習になりますが、セミナー参加者の満足度は下がる理由、覚えていますか?
セミナー内容が参加者の自分事にならなければ満足度は下がる。
絶対的キーワードは「自分事」
今この文章を読んでいるあなた自身がセミナーに参加したときの事を考えてみたらわかりますよね。
これからの自分に役立ちそうだなと思って参加したセミナーが全くの的外れだったら。
参加者アンケートには、「あまり参考にならなかった」にチェックを入れますよね?!
講師が知人や友人であったり、起業家仲間が主催者であったり、属人的な事情で「大変参考になりました」にチェックを入れる場面も多々あろうかと思いますが、それでも気持ちは「参考にならなかった」である場合もあるでしょう。
参加者にそのような気持ちにさせないためにセミナー講師として出来る工夫は、あります!
漫然とスライド作りだけしていてはダメ。
セミナー参加者の満足度をもっともっと上げるための事例を選ぶには、主催者にセミナーのゴールをヒアリングすること。
セミナーを開催する側になってみるとわかりますが、セミナーや研修は単に開催するわけではありません。
セミナーや研修に参加した人たちに、”どうなってもらいたいか?”、”どう感じて欲しいか?”といったゴールイメージがあるはず。
そして、確認できたゴールイメージを導き出すのに適切な事例を入れ込むのです。
なぜこのようなことをするかというと。
たいていの場合、セミナーや研修のゴールイメージは主催者側が決めるから。
セミナー講師側が、セミナーのゴールを提案することもありますが、これは稀。
私が、依頼を受けて講師登壇する場合には、必ず主催者側に確認しています。
セミナースライドに入れ込む事例を選ぶには、主催者に確認したゴールイメージを導き出すものにしてください。
このステップを踏むだけで参加者の満足度がもっともっと上がるセミナーが出来るはず。
これらは、私がセミナー講師として活動する中で、自分自身で掴んできた方法です。講師側主催者側双方にとってメリットがあるのでぜひ取り組んでみてください。
解決支援コンサルタント行政書士阿部隆昭