プレゼン発表、セミナーや研修での講師、朝礼での挨拶、社会人ともなると人前で話す機会は盛りだくさん。
人前だと緊張して何も喋れなくなる、話の内容が飛ぶ、ありがちです。
私、行政書士阿部隆昭が最初にセミナー講師として登壇したのは、北区役所主催の高齢者向け遺言書セミナー。
参加者は60名ほどいらっしゃったでしょうか。
北区の公民館「北とぴあ」のホール開催でした。
若い!笑
5年前ぐらいかなあ。
初めてのセミナーだったけれど、緊張せず、楽しい想い出しかない。
緊張しなかった理由は、実にシンプル。
練習したから。
これは初めて商工会議所でセミナー講師をさせていただいたときの模様。
このときも練習したなあ。スライドを繰り返し繰り返し、時間を当日を同じ設定にし、事前に会場を見に行き、万全で臨んだ。
これは東京電機大学の創業支援施設で登壇したもの。会場設備は立派でスクリーンも大きく、とてもやり易かった。
セミナー講師として登壇するにあたって、「参加者に有用な情報を提供しなければ」、といった心構えは不要です。
マインド、心構え、は要りません。
必要なのは準備、練習です。
準備が完璧ならば緊張しません。
準備したとおり、練習したとおりにやるだけなので。
「たくさん練習したのに、やっぱり失敗した、緊張した、話が飛んだ、順番忘れた」
原因は、ハッキリしています。
原因がハッキリしているのだから、対応策が打てます。
ハッキリしないマインドに突っ込むとゴールがないので無限ループに堕ちます。
お金と時間が無限にある方ならそれも良しですが、お金はともかく、時間が無限にある人は存在しないのでこれは「悪手」だと私は考えています。
人前で話すことを失敗してしまった原因は、練習不足です。
練習もした、準備もしたのに、失敗したのは、練習が足りなかったから、準備が完全でなかったから。
リカバリーは簡単です。
もっと練習時間を積めばいいし、考えられる限りの準備をすればいい。
ただし、気をつけなければいけないのは、コレです。
量は質に変化しない。
とても重要です。
例えば、同じプレゼン資料を一人で何度もなんども読み上げても、質には変化しにくい。
変化しないわけではありません。
何度もプレゼン資料を繰り返すことで、順番、話す内容、タイミング、などを覚えることで、心の余裕が生まれます。
なので量をこなすのも重要です。
自信の無さは、いとも簡単に相手に読み取られます。
目の前で話しているのは自信がない人間と相手に思われた瞬間、どんなに素晴らしい内容を話していても挽回するのは至難の技。
大量に練習することは必要です。
私もセミナー前は、スライド資料を丸暗記できるほど練習します。
なのですが、もう一つ、「練習」します。
それは、人前で練習すること。
量を質に変えるためには、第三者に観てもらうことが絶対に必要なのです。
プレゼン資料、セミナースライド、本番前に、仲間やお友達などの前で話してみましょう。
「内容について門外漢だから話しても意味がない?!」
そんなことは全くありません。
言葉の選び方、表情、仕草、目線、立ち居振る舞い、スライドの見え方、タイミングなど、自分では絶対に気がつかないことを指摘されるはずです。
仲間や友達に観てもらう時間がないときは、練習風景をスマホで録画し、見返してみます。
私の場合は、思いのほか、身体を左右に動かしながら話していました。
自分では全く気がつきませんでした。
プレゼン資料も文字数が多すぎで内容の理解を妨げる内容となっていました。
声のトーンは優しくて聴きやすい、といった自分の特徴も知ることが出来ました。
量が質に変化する瞬間です。
セミナー、プレゼンであれば、意外に設備関連のチェックをしているかどうかも心の余裕を有無ポイントです。
会場の広さ、参加人数、デスクのレイアウト、スライドスクリーンの大きさ、プロジェクターケーブル、延長コード、会場までのアクセス、会場入りの時刻、など。
地味かもしれませんが、これはホントに大切。
私は、セミナー前にほとんどこれらを確認します。
以前。縦長で広すぎる会場に、少人数の参加者テーブルを均等に配置されてしまった関係で、後ろの方からはスライドの文字が全く見えず、有線マイクも届かないなど、パフォーマンスに大きく影響し、確認不足を大変後悔しました。
量は質に変化しない、という視点は何にでも応用できるので覚えておいたほうが良いですよ。
有限な時間を何に投入するかは人生の選択として最重要な要素です。
解決支援コンサルタント行政書士阿部隆昭