先週末のことですが、久しぶりに「創業塾」に登壇してきました。
3回シリーズの最終回のみが今回の担当。
特定創業支援事業の対象講座ということもあってか、20名ほどの方が参加されていました。
「創業塾」というタイトルですので、およそ創業に必要とされるところは一通りさらっていくのがメインコンテンツ。
とはいえ、当職が担当する場合には、講学上の知識だけではなく、要するに実務上はどうなの?という点を重視して受講生さんにお伝えしています。
というのも、日々、経営者層と経営支援をしておりますと、テキストではこうなっています、とか、セオリーではこうするのが正しいです、といった”アドバイス”は経営者層の心を打つことはありません。
常に経営は現場でダイナミックに動いています。
実務家でなければわからないこの感覚が大切だと思っています。
そして、創業塾でお伝えすることが多いのは、
事業が否定されても、個人の人格までが否定されたわけではない
ということ。
たまたまその時期ではなかった、たまたま顧客に受け入れられなかった。
創業すれば、そういったことは普通にあります。
もちろん、その”たまたま”をいかに潰していくかが創業計画の醍醐味ではあるのですが、プラス面マイナス面含め、想定どおりには進みません。
そのようなときでも、事業が市場から否定されただけであって、個人の人格まで否定されたわけではないと自覚しておくことはとても大切だと考えています。
なぜなら、事業が”失敗”したことで、ご自身のライフプランに自身でダメージを加える行動に至った経営者を複数知っているからです。
事業が失敗してもリカバリーすればいい。
ただ、失敗はなるべくであれば最小限に抑えたい。
なので、創業計画を精査するというスタンスがメンタル的にも正しいと思っています。
セミナー終わりの一杯の旨さ!
今回も良い一日になりました。
行政書士阿部隆昭