二ヶ月ほど前から企画していた親なき後問題対策講座としての家族信託講座がいよいよ明後日開催になります。
信託の中でも家族信託、民事信託と言われる分野は、制度としてはまだまだ生まれたて。
新しい信託法は、平成19年に改正されて成立したばかりです。
それだけに、まだ不透明な部分があり、これを新たなビジネスチャンスと捉える専門士業の方々も確かに多い。
家族信託関連のセミナーは、想定される利用者様を対象としたのもよりも、行政書士や司法書士などの専門士業を対象としたセミナーの数が多いという現状です。
旧信託法時代から信託契約書を実際に作成してきた数少ない経験者として、これからは専門士業向けの講座も企画していきたいとは思っています。
しかし、本当に伝えたい対象は、家族信託を利用すれば円満な財産承継が組み立てられると思われるご家族、障がい者の先の将来に安心感が求めているご家族です。
家族信託講座と一口にいっても、ご家族向けと専門士業とは講座の内容が全く異なります。
専門士業向けには信託実務の技術的なことしかお伝えしませんが、ご家族向けの講座では家族信託がうまく当てはまる状況から説明します。
明後日、平成28年5月18日開催の「親なき後問題対策講座 元気なうちに親ができること」では、
親なき後問題とは何か?というテーマで親なき後問題の全体像を解き明かします。
なぜ、最初に全体像の話しをするのかといいますと。
何が問題かが分からないと対策は立てられないから
親なき後問題で悩む方は、あまりの問題の大きさに目を背けていらっしゃる方がとても多い。
人間誰しもそうですよね。
対処出来ない問題が立ちはだかっていると、問題そのものを見ないようにて、「何もしない」という選択をします。
しかし、この「何もしない」選択をしてしまえばモノゴトは一ミリも解決しません。
「何もしない」のですから、専門家の事務所に相談に出向くということも当然ありません。
厳しい現実を突きつけられ、専門家によっては、何もしてこなかったご家族を詰るような発言をされるかもしれません。
だからこそ、講座、という形式を利用したいのです。
専門家の事務所に相談には行きたくないというのは、その人個別の相談にならざるをえないから。
しかし、講座に参加するのであれば、一歩引いた目で問題の対処することが出来る。
自分だけのことではありません。
その親なき後問題に悩むご家族全員に対して、”こういった対策がありますよ”ということを伝える。
その中で、自分たち家族が置かれた状況にフィードバックして、
”自分たちにもこの仕組みが使えるかもしれない”
そう思って頂けることを期待しています。
精神障がい、知的障がいのお子さんがいる知り合いがいる。
将来、福祉関連職に就きたくて勉強している。
障がい者の兄弟姉妹がいる当事者の方
直接の当事者ではなくても、知識を知ることで誰かの役にたてるかもしれません。
まだ席に余裕がございます。
専門職以外の方のご参加をお待ちしています。
行政書士阿部総合事務所
行政書士阿部隆昭