この本を書いたのはスノーピーク株式会社 山井太社長
アウトドア用品の会社らしく、本書の内容もアウトドアに絡めた示唆に富む内容が多い。
その一つが、コンパス。
コンパスの重要な役割が、常に真北の方角を指すということ。
コンパスが指す真北の方角を経営に置き換えると、それは「会社や仕事の目指す方向」になるだろう。スノーピークでは、目指すべき真北の方角をミッション・ステートメントとして定めている。
もちろん、会社によって「どの程度真剣に取り組んでいるか」、「「どうやって実行しているか」などには違いがある。この点において、スノーピークは愚直といっていいくらい本気で取り組んできた。スノーピークが成長できたのは「真北の方角」を見失わなかったからだ、と私は確信している。
「会社」の文字を「自分」に置き換えて読んでみた。
ミッション・ステートメントは、実は会社だけのものではなく、私たち個々人にも必要なもの。
いや、ミッション・ステートメントのことを真剣に考え、「真北の方角」を決めると生きるのがとても楽になる。
なぜか。
目指す方向がハッキリしているから。
方向がわかれば、そこに到達するための手段を考えて実践すればいい。
先日の遺言書講座でお話しするときの自己紹介をどうしようか考えた。
ミッション・ステートメントとすべきものをどうするか?、を考えたのでなく、すでに自分の中にあるミッション・ステートメントをその場で話すかどうかを考えました。
結果、スライドにも書きましたし、お話しもしました。
私が実現したいこと。
それは。
不安のない社会を実現すること。
ボンヤリとしていて捉えどころがないように思えます。
政治家じゃあるまいし、仰々しいんじゃないと思われるかも。
ひとによって「不安」の内容は違うし、それを解消する手段もさまざま。
しかし、たった一つだけ言えることがある。
知れば不安は消えていく
不安のタネを見つけ出し、こんがらがった紐を丁寧に解していけば不安はだいぶ軽くなる。
全ては「知る」ことから始まる。
不安を知り、不安の解消方法を知り、不安が解消された後の絵姿を知る。
大切だと思うのです。
私は、それを行政書士として実現していく。
そう!、「真北の方角」を目指すのです。