マイナンバーカードの受取は済んでいますか?
日頃、仕事などで高齢者をかかわることが多いのですが、通知カードを受け取っていない方は相当数にのぼると思われます。
マイナンバーカード(通知カード)は受け取らない、と決めている高齢者の方も多く、その方々についてはいくらアナウンスをしても将来的に大きな出来事でもないかぎり受け取ることはないでしょう。
そのような状況にある中、平成28年4月1日を境にマイナンバーカードの取扱が大きく変わっています。
自治体によって実質的な取り扱いが異なっているようですが、当事務所の在る東京都北区の取り扱いを確認してみましょう。
平成28年3月31日までに受け取られていない通知は廃棄される。
通知カードの送付は昨年平成27年11月から順次始まっていますが、その際に送付された通知カードが不在等で受取が出来ずに返送されて役所に保管されている通知カード。
役所に保管されているマイナンバーの通知カードは、平成28年3月31日までに受け取られていないものは廃棄処分にされます。
これが法令に基づいた原則。
順次廃棄されるので、自分の通知カードは廃棄されずに役所に残っている可能性がある。
平成28年4月1日になると同時に、全ての保管済み通知カードを一括で廃棄されるわけではありません。
順次廃棄処分がなされるので、日にちによっては、まだその方の通知カードが廃棄されずに役所に残っている可能性があります。
廃棄された後の通知カードの再発行は、1枚あたり500円かかる。
平成28年3月31日までに受取がなされずに廃棄された通知カードや、紛失した場合の通知カードの再発行は手数料がかかります。
1枚あたりですので、4人世帯ですと2000円が必要。
本来は無料で交付を受けられるはずですので、将来的に通知カードを持っておきたいと考えている方は早めに役所に申し出たほうが良いでしょう。
・まとめ
マイナンバーに関する話題は、昨年の11月頃と比較すると、高齢者の中でそれほど話題にもなっていません。
その理由の一つは、マイナンバー(通知カードに書かれている番号そのもの)が現在利用している手続きで必須なものとはなっていないから。
例えば、介護保険サービスを受けるにしても、マイナンバーがなければ受けられないサービスが現時点でありません。
もちろん、将来的には政府の考えるように用途が広がってくるのかもしれませんが、それがいつなのかも不透明。
あまりにも大きなシステム変更なので予定どおりにはいかないでしょう。
そういった状況の中でも通知カードを受け取っておいてもいいかなと思う人は、無料のうちに受け取っておくという選択もあると思います。
行政書士阿部総合事務所
行政書士阿部隆昭