事業計画書のフォーマットの項目には、「事業コンセプト」や「事業の強み」を記載する欄を見かけることがあります。
一見、同じようなものと思われますが、実は事業コンセプトと事業の強みとは少しだけ違います。
コンセプトを辞書で調べてみると、「概念」という意味が一番手に挙がってきますよね。
1 概念。観念。
2 創造された作品や商品の全体につらぬかれた、骨格となる発想や観点。「コンセプトのある広告」
概念!と言われると、どうでしょうか?
事業の概念ってなんだろう?!と考え込んでしまいませんか?
「辞書で調べてのですが、概念と言われてもよく分からなかったので書けませんでした。。」
とクライアント様に実際に言われたことがあります。
確かに、概念と言われると筆が止まってしまいます。
ところが、簡単なアドバイスをさせて頂いたところ、そのクライアントさんはあっという間に事業コンセプトと事業の強みをあっという間に仕上げることが出来てしまいました。
事業コンセプトは「概念」ではなくて、「特徴」と考える。
事業の特徴だったから書ける!
とおっしゃる方は多いです。
特徴なのですから、「同業他社に比べてココが優れている」とか、「従来◯◯だったサービスを当社は△△でできるのが特徴です」、「工程を省くことによって他社よりもコストを下げて提供できることが特徴です。」
といったように、一度出てくると芋づる式にアレコレ浮かび上がることが多いです。
さて、これらを事業コンセプトとした場合、「事業の強み」と何がどう関係しているのでしょう。
比較の中でしか特徴は生まれない。
先ほど挙げた例の中でも、”他社に比べて当社はどうなのか”、”従来のサービスに比べて当社のサービスはどうなのか”という視点で特徴を書きました。
実は、それがそのままそっくりと、「事業の強み」として当てはまります。
世の中、誰もやっていない、誰も売っていないという革新的なサービスや商品はほぼありません。
必ず、先行者がいて、ほとんどの場合、同じような商品やサービスは市場にあるはずです。
その中で埋もれないために、御社の商品やサービスは何が違うのか?
ここに事業の強みのヒントが溢れまくっています。
事業計画書を作り上げる中で多くの経営者様が悩み考える「事業コンセプト」と「事業の強み」について一つの考え方をお伝えしました。
行政書士阿部総合事務所では、
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創業支援と資金調達に強い野獣系行政書士解決支援コンサルタント阿部隆昭