限界利益。。
ビジネスをされている方でしたら一度は聞いたことがあると思います。
限界の利益、なのか、利益の限界なのか、そのどちらでもないのか?
難しくないので一度は限界利益のことを考えてみませんか?
なんだか難しそうな言葉ですが、実はとても簡単です。
そして、限界利益を知ると、とてもイイことがあります。
限界利益=売上-変動費
変動費、というこれまた難しそうな用語が登場しましたが、言葉の意味を考えれば全然難しくありません。
まずは、売上。これは大丈夫ですよね。
例えば、御社はセミオーダーのパンプス販売をしているとしましょう。
セミオーダーパンプスの売価が50,000円とすると、1足売ると売上は50,000円です。
今回は単位当たりの限界利益を求めますので、一足あたりで考えます。
さて、変動費、ですが。
難しい用語、初めての用語は、言葉の意味を分解して考えると意味が分かる場合があります。
変動、費、です。
つまり、売上が上がったり下がったりすると、それに釣られて上がったり下がったりする費用のことを変動費といいます。
セミオーダーということなので、靴を製造する業者さんがいるでしょう。
パンプスの注文が入れば入るほど、製造業者に外注を出さなければいけませんよね。
1足売れれば、外注費1足分
10足売れれば、外注費10足分
変動しますよね?
なので外注費は変動費にあたります。
今回は外注費として製造業者に支払う費用を30,000円としましょうか。
これだけでパンプス1足当たりの限界利益を出すことが出来ます。
限界利益=売上(50,000円)-変動費(30,000円)
つまり、パンプスの一足当たりの限界利益は、20,000円になります。
さて、限界利益20,000円と分かったから何がどうなるの?、と思われる方もいらっしゃるでしょう。
なぜ限界利益を出すのかといえば、利益を計算したいからです。
さて、ここでもう一つ考えたいのが固定費という要素です。
変動費は聞いたことがないけれど、固定費は聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?
売上に関係なく毎月支払を余儀なくされる憎っくき存在、それが固定費ですね。
例えば、家賃。
月の家賃20万円とします。
セミオーダーパンプスの売上が1か月に20足売れたとします。
一足5万円なので、1か月の売上は5万円×20足で100万円です。
今月は100万売れた!、家賃引いて80万!、今月は儲かった!!
ではダメですよね。
変動費をマイナスして限界利益を出してから、初めて固定費をマイナス出来るのです。
1足当たりの限界利益は、20,000円でした。
この月は20足売れたので、限界利益は20足×2万円で40万円
さて、ここまでを整理してみます。
今月の限界利益40万円
今月の固定費(家賃)20万円
今月の利益はといいますと、限界利益(40万円)-固定費(20万円)なので20万円となります。(利益=限界利益-固定費)
極端に計算式を簡略していますので、本当はもっともっと細かく計算する必要がありますよね。
固定費は家賃だけではなく、人件費、接待交際費も固定費とされています。
何が言いたいのかといいますと、
限界利益を上げるには変動費を下げる。
限界利益を上げるには売上を上げる。
利益を上げるには限界利益を上げる。
利益を上げるには固定費を下げる。
この関係性を知ってほしいから御社の商品やサービスの限界利益を一度は考えて欲しいと思っています。
もっともっと、売上あげないと、と誰もが思いますよね。
例えば、材料費という変動費が上がっている状況で売上を追い求めるよりも、外注費などの変動費を下げる取り組みも必要かもしれません。
売上も思ったように上げられない、変動費も下げられない。
であれば、固定費を下げて利益を確保するという方法も執れますよね。
この限界利益を知るだけで、なんとなくでも会社の数字が見えるようになってきませんか?
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解決支援コンサルタント野獣系行政書士阿部隆昭