起業が出来ない理由として最も多いのが「お金がないから」というもの。
『ホリエモンとオタキングが、カネに執着するおまえの生き方を変えてやる!』
読んでみました。
カネに執着していても、そもそも社会は『貨幣』を基準にしたものから、『評価』を基準にしたものに変わりつつあると書かれています。
もう、皆さん知っているクラウドファンディング。
それこそ資金0円でもアイデアさえ良ければ数百万円なんて簡単に集めることも夢ではなくなっています。
確かに、他人からの「評価」があれば、これから自分がやっていこうというアクションに対して「手伝おうか?」っていう人も現れる。
手伝う人は、その対価としてお金を要求したりは、まあしないですよね。
評価がもっともっと高くなれば、「お金出すから手伝わせてくれ」っていうことにもなるでしょう。
クラウドファンディングだって、出資者への特典は直筆のサインだったりします。
岡田斗司夫さんのおっしゃる評価と影響を交換するということは、かなり身近になってきているんですね。
評価が流通しやすくなってきたのは、SNSの普及があると。
確かに、一度も会ったことがなくても繋がりは持つことができて、そこに「評価」が生まれるのなら応援していこうという気にももちろんなります。
こんな感じで活動されている方もいらっしゃいますよ。
主催者のかみとさんが「ヒトリガタる」を始められた頃かしら?、忘れちゃいましたが、ツイッターでたまたまやり取りをしただけの弱い繋がりです。
「評価」してくれた人には、与えられるのはサンキューメール。
ソーシャルメディアで繋がって、評価と影響を交換するシステムがもうそこにあるんですよね。
もしも、起業したいという人がいて、資金がネックになっているのだとしたら。
こういった方法で、起業のアイデアを社会に放り投げてみるのも必要かもしれませんよ。
それが評価されて、影響と交換される可能性だってあるんですから。
現に日本は、そういった社会になりつつあります。
本書で岡田斗司夫さんが評価経済社会について言及している部分を↓まとめましたので宜しかったらお読みください。
岡田斗司夫さんが主張しているのが評価経済社会。
評価経済社会とはどのようなものをいうのでしょうか?
評価経済社会とは何も新しい概念などではなく、古代中国の三国志の時代では、中央で職に就こうと思ったら地方で「徳」を積む必要があった。
徳を無視して才能がある人間を雇うというシステムに変えてしまったのが曹操。
日本でも、武功を挙げさえすれば出世出来るシステムに織田信長が変えてしまった。
この時点で、私たちの社会は、評価経済社会から貨幣経済社会へと変わってしまった。
といっても、理由なく変化をしていったわけではなく、貨幣経済社会のほうが評価経済社会よりも素早く発展するために必要だったから。
経済活動は価値の差を利用して利益をあげるもの。
貧富の差が激しく、発展の余地があり、みんなが一番を目指す競争社会においては圧倒的に貨幣経済社会のほうが優れている。
なぜかというと、地方で積み重ねた評価がそのまま通用するわけでもなく、お金儲けの仕組みを作ったほうがスピーディーに一番になれるから。
では、なぜこの貨幣経済社会が再び評価経済社会に戻ろうとするのか?
国家間の貧富の差が少なくなり世界が平準化してきたこの時代、昔ほど発展の余地がなくなってきた。
貨幣による経済活動が平準化してくれば、別の何かをやりとりする経済活動が盛んになってくる。
そこで登場するのが「評価」という概念。
過去の評価経済社会と、現代の評価経済社会との一番の違いは、その流通システム。
昔の「評価」は口伝えで流通していたので使い勝手が悪かった。
ところが、現代はソーシャルメディアの発達によって状況が完全に変わってしまった。
ネットワークの中で評価ポイントが自由に流通できる。
こうして登場することになる評価経済社会は、貨幣の代わりに評価が流通する社会。
貨幣と商品を交換する社会から、評価と影響を交換する社会になっていく。
それが端的に表れているのがAmazonや食べログなどのサービス。
店の評価、他人の評価を購買のポイントにしている。