エンディングノートという言葉を聞いた方はたくさんいると思いますが、実際にエンディングノートを書いている方にはお目にかかることがあまりありません。
先日のエンディングノート講座でも実際に書いているという高齢者は2人しかおりませんでした。
エンディングノートの有用性はもうこれでもかというほどインターネット上に溢れています。
エンディングノート講座を開催している私は行政書士ですが、終活関連の職に携わる方々、例えば終活カウンセラーや葬儀業者、墓石業者、介護事業者などが様々な立場でエンディングノートの有用性を説いているのです。
なのになぜエンディングノートを実際に書いている人が少ないのか?
これには理由があります。
◯◯だから、エンディングノートを書いたほうがいいですよ
というときの、「◯◯だから」に皆、否定的な言葉を入れることがとても多い。
エンディングノートを書かないと家族が困るから。
エンディングノートを書かないと自分が困るから。
エンディングノートを書かないと遺言書を作る時に大変だから。
エンディングノートを書かないと残された子どもたちが迷惑するから。
困るから。
大変だから。
迷惑するから。
そんな言葉はもうたくさん。
聞いていて、イヤになってくるわけなんですよ。
そんなマイナスな言葉を言われて書く気になったとしますよ、仮に。
でも楽しくないですよ、エンディングノートを書いていて。
楽しくないことは長続きしないですよ、絶対に。
高齢者じゃあなくっても、皆さんにも覚えがあるでしょう。
もちろん私にもあります。
例えば、これまで10以上のブログを開設しては閉鎖しています。長続きしない。なぜか?
楽しくないから、この一点です。
一発で終わることならいいんですよ、それで。別に誰も困ることなんてない。
でもね。
ブログはある程度長期間書き続けてこそ見えてくる世界があります。これはやった者にしかわからない。
私は、かさこさんのイベントに参加した2014年8月9日から毎日ブログを更新しています。
なぜ更新出来たか?、いやなぜ更新し続けたかというとブログという媒体で文章を書くのが楽しいからというのが一番の理由。
私は何もブログの毎日更新にこだわることはありませんが、ブログが好きなら他人に言われなくても、自分に言われなくても勝手に毎日更新している。更新出来ないのなら、他に楽しいことを続ければいいだけ。
さて、エンディングノートがテーマなのに、なぜブログの毎日更新の話になってしまったのか?
エンディングノートも続けることが大事。
私、行政書士阿部隆昭が作って欲しいエンディングノートは長期間書き続けて欲しいし、毎日読み返して欲しい。
必要事項をまとめて終わりじゃあありません。
エンディングノートの役割はこうだと、ずっと言ってきました。
エンディングノートの役割は、今までの自分とこれからの自分を整理するもの。
高齢者じゃなくても中高年層になれば、当然、それぞれ起伏のある人生を歩んでこられたはずだから「今までの自分」は存在しますよね。
それ、まとめましょうよ。
そして誰にでも、「これからの自分」があるはずです。ない人なんていない。
それも整理しましょうよ。
今までの自分とこれから自分を整理するのは何のため?
答えはたった一つ。
これからの人生を主体的に生きるため。
誰かが困るから、誰かが迷惑するから。誰かが大変な思いをするから。
そんなことじゃああああないんですよ、エンディングノートの本質的な役割は。
だから、一度書いて終わりじゃあない。
ずっとずっと自分のパートナーとしてそばに居続ける存在になって欲しい。
そんな思いを込めた自分で作り上げたエンディングノートがあります。
これからの人生を主体的に前向きに生きる人だけに使って欲しいエンディングノート。
今年の八月にはそれが全国で発売になります。
これまで以上に多くの方がエンディングノートに取り組む世界を実現します。
行政書士阿部総合事務所
行政書士阿部隆昭