日程的に余裕がある場合には、受講生さんによる事業のプレゼン時間を設けることがあります。
創業塾といいますと、創業に関連する知識を網羅的に情報提供するのが普通。
例えば、「補助金」セミナーでは、補助金申請がゴールということでセミナー参加者のイメージをまとめることができるのですが、創業塾の場合にはその点が難しい。
すでに創業済みの方もいれば、創業予定が決まっている、もしくは将来的に創業したい、創業したときの知識を今のうちから身につけておきたい、など受講生さんの参加目的にバラツキが避けられないのが創業塾の特徴です。
どこにターゲットを絞るかが講師側からすると悩ましい。
もしかしたら創業するかも、ぐらいの感覚の人にマッチするコンテンツは、創業済みの方には全く響かない。
例えば、”ビジネスアイデアを見つけましょう”といった内容は、創業済の方や創業する事業が固まっている方は、すでにその段階は終わっているわけです。
ですので、セミナーを主催する側としては、受講生の満足度に直結するので、その点が難しいところ。
実務上は、そのあたりをどこかに寄せるのも事実上、難しい。
なので、創業塾などのコンテンツで満足度を高めるのが初手として難しいのです。
とはいえ、講師登壇する当職としては、そういった事情は承知のうえで満足度を高める以外にはありません。
創業塾の醍醐味の一つは、同じ地域で同じような創業段階の方が同じ場所に集まり、かつ継続的に顔を合わせること。
それによって、受講生同士の絆も生まれます。
継続的なイベントだからこそ、成せることですよね。
創業関連の知識などの収集はもちろん大切なのですが、ざっくばらんに話すことができる、異業種の創業者と知り合うことができるのは何よりの財産になります。
とはいえ、それが理解できるのは創業してから数年経った頃かもしれません。
私の場合がそうでしたから。
昨日で、創業塾6回シリーズの最終回が終了。
希望の方のみですが、事業のプレゼンもさせて頂きました。
私自身も創業塾に関わらせいただくことは、弊所事業としてはとても嬉しいこと。
皆さんの事業がうまくいきますように。
行政書士阿部隆昭