先日面談した経営者様。
新事業として「設計」も考えているとの話の中で、「自分も高専の頃に設計やっていました」と言うと、実はその方も高専出身者らしいということが分かり、とても共感を覚えました。
「高等専門学校」、略して「高専」は5年生の教育の中でエンジニア系の学習を一通り習得しましょう、といった国公立、私立の学校です。
だいたい各都道府県に一つ、全国に57しかないのでとても珍しい学校ですし、知っている人は知っているといった知名度です。
それだけに、同一校、ではなくとも、高専卒、というだけで異常な親近感を生みます。
感覚的には、地元が同じで、よく聞いたら同じ高校だった、という感じでしょうか。
全く同じ業種業態の会社のサービスを利用しようかなと思ったとき、共感を生んだ、親近感がある会社にお願いしたいですよね。
例えば、同じ行政書士のサービスを利用したいと思ったら、どうせなら同じ「高専卒」の先生とか。
同級生がやっている居酒屋さん、とか。
サービスを利用してほしい側から言いますと、どこにフックを掛けるか?、という点は常に意識したいと思っています。
その意味では、私の経験で言えば、名刺に「高専卒」であることや、「楽器演奏」が趣味であることを書いただけで、実は仕事に繋がったことも少なくありません。
名刺交換した相手が、実は昔ギターをやっていた、とか。
いちいち言わないようなことでも、何がキッカケになって共感を生み出すのか分かりません。
どこにフックがかかるかわからないのです。
コロナ禍が一つの区切りを見せ始めた今、コロナ前とはいかずとも対面営業も復活するでしょう。
名刺交換はワンチャンス!
サービスのプロモーションだけではなく、いかに共感を生み出すかという視点を持ちたいものですね。
行政書士阿部隆昭