創業セミナーで講師登壇させていただく機会が増えてきました。
各地で様々な業種の受講生さんとお話をすることで私自身も気づきがあります。
販路開拓の施策はたくさんあれど、結局のところは創業者自身のパーソナリティー、特にコミュニケーション能力なのかな、と。
「能力」と書くと、「スキル」的な感じになってしまいますが、そういったものではなくその人の身についている能力。
後発的な学習で身につけるものとは、全く別の性質です。
ビジネス視点で言えば、私たちは何らかの形で「共感」を生み出したいわけですよね。
なんだかわからないけど、この人とはもう一回会っていろいろと話してみたいなあ
って、思うとき、ありませんか?
ビジネスアイデアが魅力的、と言いますか、その人自身を深掘りしてみたいといった感じなんですよね。
仕事として繋がりたい、というよりも、人として繋がってみたい、といったほうが良いかもしれません。
当人としてみれば狙ってそれをしているわけではないので、とても自然。
なのですが、結果としてそうなってしまう。
これはあっという間にビジネスが拡がるだろうなあ、と思います。
もちろん、それだけで決まるものではないのは言うまでもありませんが。
そこで、コミュニケーションを深めるため大切なポイントを三つ、抜き出してみました。
1、他人(ひと)の言うことを聞く
自分が話したいこと満載で、他人が話し終わるのを待って、それを入れ込んでくる、といった方がいらっしゃいますよね。
話の内容を聞く、それを受けて初めて自分の話をしたほうが、話が繋がりますよね。
自分の話を”決め打ち”している人は、それだけで、「ああ、この人、話聞いていないんだなあ」と思われてしまいます。
2、共感の姿勢を持って聞く
私が講師登壇する創業塾や創業スクールではプレゼンテーション時間を設けることは珍しくありません。
その際に、プレゼンを聴くがわの姿勢として、受講生にあらかじめお伝えしていることがまさにこれ。
これから聴く内容について、自分自身が何かできないか?自分ができなくても友人知人のビジネスと繋がりそうな内容があるか?、といった視点で聞くと、話の入り方が全然違うんですよね。
3、他人が言った内容に対して、共感ポイントを具体的に伝える。
1、2を実行しないと、この3も出来ないですよね。
この、具体的に◯◯が、という点を相手に伝えるとコミュニケーションの深度は増します。
話を聞いていることはもちろん、共感の姿勢を持って聞いていることも直接相手に伝わりますよね。
ビジネスコミュニケーションは、多くの場合、ワンチャンスですよね。
限られたチャンスの中で、限られた時間を最大限に使うためには、こういった視点も必要だと私は考えます。
創業する、創業しない、はそれぞれのライフプランの選択なのでどちらがどうとかは私自身は思っていないです。
なので、受講生さんそれぞれがその時点で考えた最適解を導き出してほしいと思います。
行政書士阿部隆昭
セミナーは楽しいですね。