現実の起業に繋がることがないセミナーはもちろん、起業を目的としていない「お勉強」だけの起業セミナーには、起業予備軍の方々は参加してはいけません。
その昔、受験予備校で法律系資格試験の勉強をしていた頃。
予備校講師が言っていたことになるほどそうか!と愕然となりました。
受験予備校のお客様は誰かと言いますと、みなさんお察しのとおり受験生ですよね。
一つの講座の受験生が40名としますと、40名全員が合格してしまうと、新規で40名のお客さん(受験生)を獲得しなければなりません。
しかし、その20%が合格者であった場合、不合格者の32名は翌年開講の講座でもお客さんとなってくれる可能性があります。
可能性がある、というのは、実はこのさじ加減ー本当にさじ加減が出来るのか不明ですが。。ーが難しいらしいのですが、合格圏内(合格にあと少しで手が届く範囲)にある受験生をどれだけ多く輩出するかが受験予備校の講師の腕の見せ所らしいです。
合格者をどれだけ多く輩出するか、ではありませんよ。
合格圏内にも入らず、箸にも棒にもかからないほど点数が取れなかった受験生はどうなるか?
別の予備校に通います。
講座のクオリティーにも疑義を抱かせずに、来年も受講してくれる(予備校にお金を払ってくれる)ためには、合格圏内にある不合格者をどれだけ積めることが出来るか?
固定客は失いたくはないですよね、やはり。
予備校もビジネスですから。
一方で、受講生全体の合格率も下げたくない。
合格率が高くない予備校にはそもそも誰も申し込もうとしません。
だから、講座プロバーの受講生だけではなく、何らか形で個人情報を渡しているー例えば、スポットのエントリー講座、書籍購入者などー受験生のうち合格した者の数も合格率の算定根拠としているらしい話も聴いたことがあります。噂レベルで事実はわかりませんが。
起業セミナーもこれと同じような仕組みになっている部分もあると感じます。
起業セミナーのための起業セミナー。現実に起業に繋がる内容ではないセミナーを受講するのは参加費のムダではなく、もっともっと大きな無駄を支払っています。
それは時間。
もちろん、時間は、時間だけは誰にでも平等に流れているものですが、起業家の時間の流れは特別に速い。
特に、クリエイターなどの個人事業主、一人社長など一人ビジネスの経営者などは、総務、経理、広報など全てを同時に回す必要があります。もちろん、業務執行も!
起業に役立たないセミナーに時間を差し出している暇は絶対にないはずです。
キラキラ起業女子になりたいためのセミナーにお金を差し出す理由はないはずです。
私自身も創業支援を業務としている関係で様々なセミナーに関わることがあります。
正直、”これは役に立たないだろうな”というセミナーは感じ取ることができますし、また、その感覚のほとんどは正しい。
今、新しい組織づくりの準備をしています。
事業の一つは、起業・創業セミナーの受託及び総合コンサルティング
起業家の事業を前進させるセミナーだけをラインナップすることで、弊社開催のセミナーのどのメニューを受講しても起業に繋がることが確実、という信頼性の確保をまずは目標とします。
私自身も東京商工会議所でソーシャルメディア関連の起業セミナーに登壇したこともあり、一定範囲の創業支援は可能なのですが、起業創業に必要な全範囲をカバーすることは出来ません。
そこで、コンテンツホルダーの登録講師を募集しております。
講師となる先生方には、登録に際して一切の負担はありません。
ただし、先にも申しましたように、講座の質の担保が出来ない等の場合には、弊社の基準で登録対象外となることはありえます。