「開業」、「創業」、「起業」のそれぞれの違いの説明にあえてチャレンジしている方もいらっしゃるようですが、違いはないのかなあと思っています。
業を開く、業を創る、業を起こす。
それぞれに共通しているのは新しく始めるということ。
何を新しく始めるかというと、「業」です。
「業」とは、「事業」のことを指しますので、では「事業」とは何か?ということになるのですが。
この「事業」も、人によっていろいろな説明がなされます。
「事業」とは「継続的にビジネスを回す仕組み」だと説明すると、単発で、たまたま仕事をして売上がたったのではなく、続けてお仕事をしようと新しく何かを始めたとき、そのときが開業であり、創業であり、起業と言えるのではないかと個人的には考えています。
創業融資に関わっておりますと、「開業時期」について多くの相談者の疑問点であることがわかります。
もっとも分かりやすいのは個人事業主開業届を提出したときですが、開業届を税務署に提出することなく、継続的に売上を立てている個人はたくさんいらっしゃるので開業時期がいつなのかは悩ましい問題として残るのです。
まとめますと、
開業とは、継続的に売上がたつ仕事を始めること。
と、整理しても問題ありません。
ただし、創業融資の場面、あるいは、創業に関する補助金・助成金等については、何をもって開業、創業というのかは個別の規定がありますので注意が必要です。
解決支援コンサルタント行政書士阿部隆昭