本日、ネパール人シェフの日本ビザ取得の件で相談に来られた方が仰っていました。
「私たちのような日本語が分からない外国人が災害のときにうまく逃げることが出来るかどうか不安」
聞けば、日常会話程度の日本語に支障がない方でも、やっぱり不安、という外国人が多いようです。
確かに、いざ災害になったら他の人のことなど気にかけていられませんし、言葉も無くすでしょうし、普段よりも早口で喋ったりするかもしれません。
外国人のコミュニティーがしっかり作られている地域ではまだ問題が少ないかもしれませんが、日本人と同じように情報が入ってくるのかは不透明です。
災害など非常時における外国人のサポートは行政としてどうなっているのだろうと思って調べてみました。
さすが外国人の多い東京都!、しっかりと対策をしてくれていました。
東京都防災(語学)ボランティア制度
グローバル化が進展する中、東京都の在住外国人人口は40万人を超えています。東京に大規模な災害が起きた場合、日本語がわからず、地震などの災害をあまり経験したことがない外国人の方が、必要となる情報を的確に把握することが困難になると予想されます。
東京都防災(語学)ボランティアは、災害時に語学能力を活用して、外国人被災者の支援を行います。
東京都防災(語学)ボランティアの活動内容
- 都庁において、外国人災害時情報センター(災害発生時に東京都災害対策本部に設置される機関)が、災害に関する各種情報を多言語で提供することに協力します。
- 東京都や区市町村の依頼に基づき、日本語がわからない外国人被災者のために通訳・翻訳をします。
(活動場所の例 避難所、地域の災害ボランティアセンター、都立病院・災害救急病院など各施設- 防災訓練・東京都防災(語学)ボランティア研修に参加し、スキルアップを図ります。
※東京都や区市町村が行う事業で通訳・翻訳者が必要なときには、平常時にも活動をお願いする場合があります。
特に、上から二番目の活動が大切ですね。
被災者となる前の外国人に対して、被災者にならないように「外国語による声がけ」がなされる機会が多くなることが望ましい。
ビザ関連の仕事で外国人と関わることが多いので私も英語を再学習しているところです。
さすがに国際語とされるだけあって英語さえ話せれば外国人とのコミュニケーションは格段にスムーズになりますしね。
東京都の方針としても、東京都防災(語学)ボランティア(外国人に対する防災情報提供体制 )事業は推進の方向にあり、以下のような見通しが公表されています。
http://www.metro.tokyo.jp/POLICY/JOHO/JOHO/SHOUSAI/DATA/e9q89006.pdf
防災面での在住外国人への支援を充実させていくため、東京都防災(語学)ボランティアに関しては、引き続き募集を行い登録者数の増加を目指すとともに、研修等を通じてボランティアのスキルアップを図っていく。
また、外国人支援のための防災訓練については、訓練への参加者及び防災(語学)ボランティア(通訳要員)を募集し、平成29年1月下旬に訓練を実施していく。
語学ボランティアを募集しているようです。
日本に正規に入国し活躍して頂ける外国人の入国をサポートすることで外国人支援を行っているわけですが、国際交流という意味ではもっと気軽に取り組むことが出来るものでいいですよね。
困っていそうな外国人が居たときに、日本人に声をかけるのと同じようにサポートをすることが出来たらいいなと思いますので私も語学ボランティアの登録を目指して学習に励むこととします。
語学堪能なみなさん、いかがですか?
語学ボランティアで国際交流!
行政書士阿部総合事務所 行政書士阿部隆昭