ビザ(在留資格)の変更や取得の申請でもっとも大切なのは、「雇用理由書」(採用りゆうしょ)、「招へい理由書」に書いてある内容です。
もちろん、最低限、そのビザの求める資格要件が満足していなければ論外ですよ。
シェフで招へいしたいのに、シェフじゃない、とか。
IT関連で採用したいのに、ITスキルを修得する学校に行っていない、とか。
「雇用理由書」というのは、就労ビザの申請の際に、受入れ企業がなぜその外国人を雇用したいのかを入国管理局に示す文書です。
入管法上の書面ではないので、入国管理局の方に聴いても、雇用理由書の作り方は詳しく教えてくれません。
それはそうですよね。
雇用したい理由を書くのですから、「雇用理由書」は自由に書いていい。
その外国人を雇用したいという熱意を込めればいい。
本当でしょうか?
自由に書いてはだめですし、熱意なんて不要です。
雇用理由書を読まされる入国管理局の審査官の立場になってみて考えるとよくわかります。
審査官としてはビザの申請書からその外国人がそのビザで滞在することの可否を決定したいわけです。
法定の書類だけでは不足していて、かつ、入国管理局が知りたいコトを雇用理由書には書いてください。
それも簡潔に書く必要があります。
長々と書かれている文章なんて、審査官には読む時間がありません。
雇用理由書は、小説でも小論文でも作文でもありません。
理由書なんですから、理由をまとめればいいだけ。
余計なことは書かないほうがいい。
そうなると、雇用理由書として適切な枚数はズバリA4サイズ2枚が限度。
シェフの技能ビザでしたら、A4サイズ1枚にまとめることだって簡単に出来ます。
外国人の中には自分でビザの申請をして不許可になる例がたくさんありますが、一つの原因は雇用理由書を長々と書き過ぎてしまうことが挙げられます。
よろしいでしょうか?
雇用理由書として最適な枚数はAサイズ2枚です。
長くなりそうでしたら、A4、2枚に収めるために文章を短く出来ないかを考えた方が良いです。
雇用理由書には、良い文章を書く必要はありませんが、伝わる文章は書かなければなりません。
人に何かを伝えるには、長々と続けるよりも、伝えたいことをコンパクトにまとめることが大切。
その他、雇用理由書の作り方について相談したいことがありましたらお電話でどうぞ
昨日オープンした↓ネパール人シェフのビザ申請専門「チェンジビザ行政書士」のサイトでも雇用理由書の作り方のアドバイスを掲載しています。
行政書士阿部総合事務所 行政書士阿部隆昭