「従事」するという言葉も馴染みがない方にとっては難しいかもしれません。
「従事」とは、どんなことに携わるのですか?
ということですね。
ビザ申請でいえば、採用したい外国人にどのような仕事をさせたいのですか?、ということです。
それを明確にするのが「採用理由書」の大切な役割。
なぜ大切なのか分かりますか?
その外国人を採用したい会社は、なぜその外国人なのか?その外国人を採用したら何をして欲しいのかをビザ申請書に説明する欄がないからです。
上記は法務省が公開しているビザ申請書です。
職務内容欄が外国人が従事する業務。
一般にデスクワークで在留する外国人のほとんどが選ぶことになる「技術・人文知識・国際業務」ビザで見てみると、生産管理なのか、調査研究、海外取引、法人営業など様々な職務があります。
そして「技術・人文知識・国際業務」ビザの場合には2種類を記載する欄があります。このビザ特有の職務の多様性ですね。
ビザ申請書には2種類の職務を書ける、つまり入管の審査官に”弊社が雇用したい外国人には●●と▲▲の業務に従事してもらおうと考えています”と説明できるわけです。
なのですが、それでは足りないと考えたほうがいいです。
●●業務、と書かれるのは随分と大くくりだと思いませんか?
生産管理業務、は何のどのような管理なのか?
全く分かりません。
なぜその外国人に従事して欲しいと考えているのかを伝えることが出来ません。
だから「採用理由書」が必要なのです。
次回は採用理由書に従事する業務を書くために必須の要件。
採用理由書に何を書くべきか、という内容をお伝えします。
外国人雇用問題解決コンサルタント行政書士阿部隆昭
行政書士阿部隆昭が過去に登壇した外国人雇用セミナー