先ほど、契約書のリーガルチェックで来所いただいたお客さまがお帰りになられました。
帰り際に仰っていたのは、
とてもスッキリしました!
と。
リーガルチェックをする私たちの役割は契約文言の法律的な解釈を差し上げることはもちろん、契約当事者がどのような関係に置かれるのかを分かり易くお伝えすることがだと考えています。
独立後の期間を含めると、私はかれこれ20年ほど契約書作成業務を行っております。
20年、改めて考えてみると長いですね。
ただ、この世界、知識だけではなく経験がなによりも大切。
経験値って簡単に身につけることが出来ないだけに、これまでこの仕事をさせて頂いたことには本当に感謝しています。
契約書のリーガルチェックは今までも何度も行ってきました。
私の立場から言わせて頂きますと、契約書のリーガルチェックを専門職に依頼するときに大切なポイントが一つだけありまして。
全部伝えること。
本当にこれに尽きます。
その意味で言えば、先ほど契約書のリーガルチェックでいらしたお客さまはとても素晴らしいお客様でした。
契約当事者のパワーバランスや、契約書作成に至った経緯、ご本人が気になっている条項、ご本人が想定している落とし所などいろいろな事情を仰って頂きました。
契約書のリーガルチェックを始めとして、専門職にアドバイスを受けるときには、ご自身で”これは話さなくていいかな”という判断はなさらずに思う存分お話しくださったほうが良い結果を得られるはずです。
それと、これもたまに聞かれるのですが、
行政書士ってリーガルチェックって出来るの?
行政書士の全てが契約書のリーガルチェックを出来るわけではありません。
なぜかといいますと、現行の行政書士試験が契約書作成の能力を担保するものになっていないからです。
これはどの、専門職、行政書士でも異論のないところでしょう。
私は、司法書士兼行政書士事務所で別の法律試験の受験をする過程で実体法(憲法、民法、刑法)の学習を続けていました。
ですので、普通の行政書士(行政書士試験を合格してその後、民法などの研鑽を積まない方)よりも、と比較をするつもりないのですが、知識と経験で契約書を「見る」ことが出来ます。
もしも、不利益な契約を結ばされそうだけれども誰にも相談する先がない、といった状況にある方はどうぞ相談してくださいね。
そしてそのときは、状況をなるべく多くお話しください。
歯車を回すためのアドバイス、解決プラン、相手のどのタイミングでどのボールを投げるのか?
といったことを自信をもって提供させて頂きます。
解決支援コンサルタント 行政書士阿部隆昭