起業とは、今までにないモノ・コト・サービスを生み出すことです。
もちろん起業についての考えは色々とあって良いと思いますし、お子さんを対象とした起業塾であればこその工夫も練られているのかとも思います。
とはいいつも、新商品や新サービスを生み出すこと=起業、ということではありませんし、2017夏休み赤羽子ども起業塾ではこれは教えない考え方。
というのも、起業というのは文字通り、事業を起こすことに他なりません。
事業とは継続的にビジネスを回す仕組みだと考えれば、今まで世の中になかった新商品や新サービスである必要はないわけです。
むしろ、起業したい商品やサービスが既に市場に存在するから、だからこの商品やサービスでは事業が成り立たないのだ!と判断して起業をストップしてしまう方が怖い。
周りを見渡してみると分かると思いますが、世の中にある商品、サービスのほとんどは既存の商品サービスの模倣あるいは組み合わせで成り立っています。
一から革新的サービスを生み出すのは難しいのです、そもそも。
ということを子ども起業塾で教えなくても良いと私は思っておりまして。
ですので、8月26日開催の赤羽子ども起業塾では、新商品や新サービスを考えよう!といった組み立てにしません。
その代わりというわけではありませんが、地域社会の課題解決という視点からお子さんの提案力を引き出すというプログラムを実行する予定。
小学校高学年になると、街中にある、あるいは社会にある小さな疑問に気づく頃。
なぜ困っているのかな?
例えば、
駅の周りに自転車が多くて歩きづらいのはなぜだろう?
レジでお金を払うときに時間がかかるお年寄りがいるのはどうして?
なぜ学童保育ってあるのだろう?
なんでもいいのです。
日常生活でのちょっとしたナゼを見つけることが大切。
「社会の課題解決」、といってみても、「課題」が何かがわからなければ「解決」することはできません。
ここで言っている「社会の課題解決」のためのビジネスは、何も難しいことではありません。
実はこれ、経済産業相も注目しているソーシャルビジネスという仕組みそのものなのです。
ご存知でしたか?
地域社会においては、環境保護、高齢者・障がい者の介護・福祉から、子育て支援、まちづくり、観光等に至るまで、多種多様な社会課題が顕在化しつつあります。このような地域社会の課題解決に向けて、住民、NPO、企業など、様々な主体が協力しながらビジネスの手法を活用して取り組むのが、ソーシャルビジネス(SB)/コミュニティビジネス(CB)です。
SB/CBの推進によって、行政コストが削減されるだけでなく、地域における新たな起業や雇用の創出等を通じた地域活性化につなげることを目的としています。
現在企画中の次回の「赤羽子ども起業塾」では、”好きなことで起業する!”といったテーマでも講座を検討しています。
しかし、時間がたっぷりある夏休みだからこそできるプログラムとして地域社会の課題解決に取り組むことを考えるキッカケにしてほしいと思っています。
東京都北区赤羽で開催される2017年夏休み子どもイベント「2017夏休み赤羽子ども起業塾」の詳細はこちらのリンクからどうぞ。
挑戦を肯定する社会へ、子ども起業塾主宰・解決支援コンサルタント行政書士阿部隆昭
子ども起業塾プロジェクトの経緯はこちらで全公開しています。