新しいことをやると必ず言われるんだよね。
無茶だとか不可能だとか。
俺は大好きだね、この言葉。
その先に未来があるってことだからね。二種類の人間がいる。
やりたいことをやっちゃう人と。
やらない人。
やりたいことをやってきたこの人生。
おかげで、痛い目にもあってきた。
散々恥もかいてきた。
誰かの言うことを素直に聞いていりゃ今よりずっと楽だったかもしれない。
でもね。
これだけは言える。
やりたいことをやっちゃう人生の方が間違いなく面白い。
俺はこれからもやっちゃうよ。
あんたはどうする?
これは、2015年の日産のCM「“やっちゃえ”NISSAN」で矢沢永吉の言葉。
今朝、たまたまこの言葉を知ることになりまして。自分もそうだ、この子ども起業塾を開催しようと決めた時も言われたんなあ、と。「日にち的に無理、小学生には無理、中学生高校生も一緒の方がいいのでは?」
といった意見を聞くことが出来るのも実際に”やってみた”からこそのこと。
今回は夏休みだけのスポットですが、子ども起業塾は通年で継続開催を予定しています。
8月26日開催に向けてやってみたから分かったことですが、子ども起業塾(小学生起業体験)特有の開催の難しさがあると実感しているところです。それが今回のブログ「子ども起業塾の壁」のタイトルの意味。
子ども起業塾の集客の難しさ。
「集客」と言うと嫌悪感を示す方もいらっしゃるようですが、自分の取り組みをより多くの方に知っていただく活動、もしくは、そこで与えられる価値をより多くの方に知っていただく活動のことを「集客」と言っています。BtoBで予め顧客が決まっている、といった事情がなければ「集客」という行為はあらゆるビジネスに必要なことです。
子ども起業塾のチラシを作り、WEBで開催を発信し、起業家仲間にも周知し、といった集客の活動をする中で、子ども起業塾特有の問題点を知ることができました。
参加するまでに2ステップ必要。
参加対象の小学校高学年の本人がこの子ども起業塾の存在を知っているわけではありません。キッザニアなど、すでに子どもにも知られた職業体験であれば別ですが。なので、最初に参加を決定するのは保護者つまり、親です。
親が、”うちの子を参加させたい”、と思うのが最初のステップ。
次に、その親は子どもに聞くわけですよね。
「今度、会社を作るイベントがあるんだけど、行ってみる?!」、と。そこで、
子どもが、”参加したい”、と言って初めて参加が決まる。
つまり、
参加させたいと親が思い、参加したいと子どもが思った、という二つのステップを乗り越えた時に参加確定になるわけです。
子ども起業塾以外のセミナー等でしたらどうでしょうか?
皆、自分で参加を決めますよね、当然。
子ども起業塾の場合には、親が参加させたいと思っても、子どもからNGが出れば参加には繋がらないのです。
”親がやらせたい”ものと、”子どもがやりたい”ものの差って相当にたくさんありますよね。
親がいいと思ったからといって、無理やり参加させても得られる効果を考えると全くその行為は意味がないでしょう。
子ども起業塾の開催は、親も納得させ、子どもも納得させるようなプログラム、親子を満足させる内容でないと「集客」は難しいです。
”当然だろ”と言われそうですが、やってみてそれを実感しました。
子どもが楽しんでいる姿、もっというと、楽しく学んでいる姿を見るのは親も楽しい。
これは100%間違いのない事実。これは違う、という人は絶対にいない。
開催が未だなのに総括するような内容になってしまいましたが、
親がお子さんにチラシを見せた時に、
”これ、楽しそう”
”やってみたい!”
というチラシを作ることも大切だったなあと実感しています。
迷ったんですよね、親と、子と、どっちに寄せるかに。
結論から言えば、どっちにも、でしたね。
ともあれ、これも実際に開催しようと決めて、チラシを作り、周囲の意見を聞き、チラシを受け取った人の反応を伺い、といった行為をやったからこそ分かったこと。
想像じゃなく、体験、事実、として知りました。
さて、矢沢永吉も言っているように、事実を踏まえてその先に未来があるのは分かりましたし、内容の打ち出し方も実感として理解できました。
何より、と言いますか、
”阿部さん、こんなこともやっているんですか!”
と言われることがほとんどで。
こう言ってくださることは、正面とは違う方向から見た一面に気づいてくれたかのようにで、楽しいという感覚はあります。
”やりたいことをやっちゃう人生の方が間違いなく面白い”
という感覚になるのは、満席のちびっ子達の前で、一緒にワークをしたり、考えたり悩んだりしているその瞬間に起こることだとは思います。
が、しかし、開催に至る過程も考えようによっては十分に楽しい。
これも、やったからこそ得られた感覚ですからね。
解決支援コンサルタント行政書士阿部隆昭