テレビ朝日系列で放映された杉村太蔵元議員の「しくじり先生」が話題になっています。
私も観ましたが、これがホントにイイ!
バカ騒ぎをして面白がるだけじゃなくって、捉えようによってはタフネスに生きるオトコの歩んだ道と言えなくもない。
番組を見損なった方のために、キャプチャをまとめたサイトがありました。
6年間通った大学を中退、派遣で働いていた山王パークタワーのビル掃除。
そこで声を掛けてきたのが、後の上司となる外資系証券会社のグレン・ウッド氏
グレンの指示で日本の選挙動向を調べることになり、その過程でヒットしたのが自民党の候補者募集のWEBサイト。
すぐに1600文字の小論文を提出し、党本部からお呼びがかかる。
まさに、シンデレラ・ストーリー。
でも、ホントにシンデレラ?
魔法が使えたワケじゃなく、王子様を待っていたわけでもない。
杉村太蔵さんがシンデレラじゃない理由
シッカリと努力している。
なぜ杉村太蔵さんに声を掛けてきたのか?と問われた彼はこう答えます。
「トイレをめっちゃキレイに掃除してました」
「清掃員時代は、クーラーがガンガンに効いているなかで、汗だくなって働きましたよ。大学中退して就職活動はまったくうまくいかなかったわけですから、トイレの便器をピカピカに磨く目標ができただけで本当にやりがいがあったんです。目の前のことを一生懸命やらない人に次のチャンスはないというのは、ぼくのモットーです」
どんな仕事でも、与えられた仕事はキッチリとやり切る。
すぐに行動する
募集広告を見たら、圧倒的な集中力で小論文を書き上げて提出。
当人は、「引用」だと自嘲していましたが、引用=すごくない、とはならない。
引用文を全体の論旨にあうように組み立てる技術を持っているということ。
引用でも一部コピペでもうまく繋げることが出来ずに断念するというのがよくあるパターン。
証券会社在職中、グレン・ウッド氏から「郵政民営化の動向を調べろ」と命じられ、自民党のホームページで衆議院議員選挙の候補者を公募していることを知り、ファックスで論文を応募。5回の面接と3回の論文試験を突破し、その約1か月後には選挙に当選していた
スピード感を持って仕上げるということは、頭でロジックを組みことができるから。
これは、大学時代に司法試験の勉強をしていたからかもしれません。
強いココロ
座右の銘は「うるせぇ」
当選後の「失言」で武部自民党幹事長に怒鳴られたときでさえも、「うるせぇ」と思っていたと。
「細かいことをいちいち気にしてもしょうがないんです。議員時代、小泉さん(純一郎元首相)に『ストレスは次のストレスが解決してくれる』と言われましたが、その通りだと思うんです。ストレスがない仕事なんてない。上司から叱られるたびに、自分がダメだから、と落ち込んでたらもちませんよ。『うるせぇ』と開き直るぐらいがちょうどいいんです! そのほうが前向きに生きられると思いませんか?」
この3つがあれば、人生、急転回することが誰にもで起こりうるということを杉村太蔵さんはいっているんだと思います。
この番組を観てから杉村太蔵さんのイメージが一変しました。
たまたま郵政選挙で当選しただけの若い男の子、議員辞職についてもさもありなんと思ってました。
でも、ちゃんと努力しているし、圧倒的な行動力で自分の人生をグイグイを前進させている。
すごい!
杉村太蔵「今は無職。あえて肩書きがあるとすれば『杉村太蔵』」
テレビ朝日番組公式サイト