ショッピングセンターなどがオープンすると大型の書店は必ずといっていいほど入るし、実際のところどうなんだろうと思って調べてみたところ。
こちらのサイトによると、確かに右下がり、なだらかに減ってはきています。
2014年で13,943 店
10年前と比較すると5000店も少なくなっています。
この件数は、本部や営業所、外商のみの本屋も含んだ件数になります。とりわけ、昔は本屋として営業していたけど、今は店舗としては営業せず、近辺の小学校や中学校に教科書のみを収めているというケースがあります。これが外商のみの本屋です。実際にお店として開店していませんので、私たちの目にふれることはありません。
うーん、実店舗はもっともっと少ないということですね。
私の地域でもチェーン店以外の本屋さんとして残っているのは古本屋が数軒あるぐらいです。
本はAmazonで買ってしまうから。大型の書店があるから街の本屋さんは淘汰された。そもそも、本は読まない。
書店数の減少はおおよそこういった理由のようですね。
それでも、工夫して頑張っている本屋さんもあるとのこと。
北海道砂川市にある小さな書店「いわた書店」で行っているのが「1万円選書」だ。1万円分のオススメの本をおまかせで頼むサービス。
このユニークな取り組みがテレビで紹介されると、話題になり、全国から申し込みが殺到した。注文をさばくことができないため、現在は受注を中断している。
いわた書店の岩田徹社長(62)は「昨年8月末のテレビで紹介され、1週間で250件の申し込みがあった。すぐに締め切ったが、処理するのに半年かかった。今年も、すでに340件を超えたので締め切ろうと思っている」と話す。
頑張っているどころか、捌き切れないほどの申込で受付を中断するってすごい!
”買いたい本はAmazonで買うし”、”そもそも皆本は読まない”、はずじゃなかったのだろうか?
お客さんとは、メールや手紙でのやりとりでこれまでどんな本を読んできたのか、どんな本を面白いと感じたのかを教えてもらう。つまり、ひとりひとりのカルテを作る。
「そうしたやりとり自体が受けているのでは」と岩田さん。メールで心の悩みを吐露するお客さんもいる。その心に寄り添うように、1冊1冊の本を選ぶ。
これはもう、”自分が読みたい本を買う”という意味の本の注文ではなくって、
本を通してのカウンセリング、自己分析といったことですよね、きっと。
あなたにはこんな本がいいですよ!
とか、
それを読んでいるのなら、次に読む本はコレです!
とか。
好きで数多くの本を読んでいるからこそできる「カウンセリング」
全ての書籍を陳列することができない以上、本の揃え方でその店の個性が出る、と本屋さんに聞いたことがある。
それを一歩も二歩も進めたサービスといえそうですね。
うまくやれば、実店舗なんてなくてもルートさえ確保しておけば「選書」サービスでやっていけるお店がありそうですが。
そうはいっても、そこで、今度は店主の質が試されてきてしまいますものね。
何でもかんでも選んで送ればいいってわけじゃない。
結局は、何をするにもその人しだいってことになりそうです。
地道にコツコツと積み上げるしかないですね。
終わりなき道ですが。
その道もまた楽し。
ということで。