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「子供」と「子ども」、「障害」と「障がい」|行政書士阿部総合事務所

January 28, 2016
約 4 分

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精神障害者の方に向けた講演用に作成したスライド資料が全て「障害者」になっておりまして。

内容を確認しながら「障がい者」に変更する作業を夜中にしていました。

 

私たち行政書士の一部にも、「障害者」と書くのではなく、「障がい者」と書いて下さいと「指示」する者もおり、どうなんだろうと日頃感じておりました。

言葉を受け取る側の感じ方の問題がどうしてもありますので、私は「障がい者」と表記してもいいと思っています。

「障害」にしなければいけない、とは思っていません。

 

ご興味がある方は、この記事が参考になるとも思います。

乙武さん、為末さんのTwitterにもリンクされています。

為末大さんが提起した「障がい者への理解が進まない理由」 : アゴラ - ライブドアブログ為末大さんが提起した「障がい者への理解が進まない理由」 : アゴラ – ライブドアブログ

 

 

その「変更」する作業で調べ物をしているうちに『「障害」 の表記と用語に関する研究ノート』という論文を拝読致しまして。

一応、リンクを貼っておりますが、長文なので開かなくても大丈夫です。

 

日本福祉大学社会福祉学部

「障害」 の表記と用語に関する研究ノート(151ページ)

「障害」 から 「障がい」 へという表記の考え方には, 「子供」 から 「子ども」 へという表記の考 え方と同様の変更の考え方である。

 「供」 の字が, 「そなえる」 という意味であり, 「人身御供」 (神に捧げる生け贄) から, ひらがなで表記をはじめた経緯がある。

 

「障害」→「障がい」

「子供」→「子ども」

とは同じようなロジックが働いているのだなあと、理解しました。

 

漢字から私たちが想起するイメージの問題。

「害」の字はなんとなく分かりますよね。

 

でも、「供」は?

人身御供」という用語があることはご存知でしたか?

ちなみに、「じんしんおとも」じゃないですよ。

「ひとみごくう」と読みます。

 

全文表示 | 「子ども」は「子供」で統一します 文科省「差別表現でない」と公文書で使用 : J-CASTニュース全文表示 | 「子ども」は「子供」で統一します 文科省「差別表現でない」と公文書で使用 : J-CASTニュース

 

  文科省が2013年6月下旬、公用文中の「子ども」の表記を「子供」に統一した、と複数の新聞が報じた。

同省の公文書では常用漢字を使うのが原則だが、「こども」については漢字の「子供」ではなく「子ども」が多用されてきた。

「供」という字が「お供え物」「お供する」などを連想させ、差別的な印象を与えるというのがその理由だ。

 

 

子供の「供」の字が、古い時代の生け贄の習慣をイメージさせるから使用を控える、ということのようです。

 

でも、どうなのでしょうね。

障害の「害」の字は、嫌なイメージとして受け取ってしまうのはとても良くわかります。

子供の「供」の字からは、生け贄は連想しませんし、

「供」の字が使われている存在だから、オトナの自由にしていい、とも思わないでしょう。

 

とは、一見思うのですが、どうだろう。

 

さっきから、どうだろうしか言っていませんが、でも、本当にどうなんでしょうね。

これって正解があるようでないような世界なので、受け取り手が嫌な方に寄せるべきだとは思っているのですが。。。

 

参考 「こども」の表記 国立国語研究所

よくある「ことば」の質問 - 「こども」の表記よくある「ことば」の質問 – 「こども」の表記

行政書士阿部隆昭

行政書士行政書士阿部隆昭
創業支援と資金調達に強い東京都北区赤羽の行政書士阿部隆昭。
事業計画書作成支援、創業融資申請サポート、補助金助成金申請、契約書作成、ビザ申請など、中小企業支援業務をメインに業務を行なっています。
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