先日のことですが、Facebookで加藤昌史さんのトゥギャッターをシェアされている方がいらっしゃいました。
トゥギャッターというのは、SNSのTwitterの発言をまとめたもの。
といっても、私、ちゃんと見たのはこれが初めて。
加藤昌史さんは、劇団キャラメルボックスの方。
実は加藤さんについても存じ上げていませんでした。
小学校教員志望の方が多い、とある大学の児童教育学部の人たちに向けて話した講演内容の一部の要約と、そこで話しきれなかったことたちを @Katohmasafumi で毎朝ツイートしているのですが、自分で忘れないようにここにまとめています。
いろんなお仕事の方がいらっしゃると思いますが、それぞれに「翻訳」してお読みいただければ幸いです。
「常に上機嫌であれ」。
昨日、とある大学の児童教育学科の方々向けに僕がやった「講演」の冒頭にお話したのが、このキャラメルボックス劇団員の基本です。僕たちに限らず、人の前に立つ人たちは是非。
自分も人も、死ぬまでいつ死ぬかわかりません。今かもしれないし100年後かもしれない。だから、「かもしれない」恐怖は無駄なので、会いたい人には会いたい時に会っておくし、やりたいことは今やっておく、またはやるために今努力。「かもしれない」の不安の時間を「今の努力」に置き換えると楽!!
実は次回私が担当する講座は、人の死をテーマにしたもの。
「死」は、人が抱える最大級の不安のタネ。
不安を解消するには、どうしたらよいのか?
不安の時間を今の努力に置き換える
素晴らしいのは、「不安」といったマイナスでどうしようもない気持ちが、努力といった生産的なものに転化している点。
全ての不安に対処する万能薬ではありませんが、これは一つの答えであることは確かです。
また、セミナー講師をするうえで参考になったのは以下のツイート
人の前で話す、ということは、前もって決めておいたことや決められたことを間違えないように音声にする、ということではありません。あなたというこれまでの人生を背負った存在が相手と時間を過ごすこと。あなたが届けるのは言葉や知識ではなく心や意志。言葉は道具です。
上手に話しを進めるための技術などを求めたいと思いがちですが、言葉はあくまで道具。
届いて欲しいの、話し手の心や意志。
まさにそうですね。
伝えたいことがあって、それを理解してほしいからこそ、その人の前に立っているわけですから。
「人の前で話す」のは、口だけや頭だけや顔と身振りだけの仕事ではありません。あなた全て。背中を見せても背中から気持ちを噴射してなきゃいけません。座って話していても太ももや爪先からエネルギーを吹き出しているイメージ。全身、油断していい箇所はありません。
このツイートも、話し手の姿勢のことをおっしゃっているんでしょうね。
心や意志を伝えたいと思っていたら、油断というのもあり得ないでしょうし、思いが最大になればそれこそ背中からでも噴射している状態にも!
相手が1000人くらいまでなら、全身を使えば「生声」でも届きます。やろうという心意気があれば誰でもできます。赤ちゃんの泣き声が大きなホールでも全員に届くように。逆にマイクで「心」や「意志」を伝えるのには、実は高度なアナウンス技術が必要なんです。
これも、とっても参考になりました。
マイクを使って話すのって、とっても難しい。
セミナー講師の方でも、最初だけマイクを使って慣れた頃に地声にチェンジする方もいらっしゃる。
場数をこなすといったことではなく、マイクの特性といったものがあると思います。
抑揚もつけづらい。
熱意を持ってしゃべるときには自然と声が大きくなりがちですが、一方でマイクは口から遠ざける動作もしなければならない。
そんなことに気を回していると、心や意志を伝えることが疎かになってしまうかもしれません。
技術に左右されない、心や意志が伝わるような、そんな話しをしていきたいと思っています。