『遺言の下書き~最期に伝えたい事~』
2012年に放送された番組ですが、今からでも聴いてみたい魅力的な内容。
ニッポン放送では、この特集番組の前に、「遺言」に関するアンケートを首都圏在住の20 ~69歳までの男女500人を対象に実施したそうです。
「遺言を読んでみたい有名人」
1位 北野武 23人
2位 高倉健 10人
3位 イチロー 9人
4位 タモリ 8人
5位 明石家さんま 6人
6位 黒柳徹子 4人
6位 美輪明宏 4人
7位 所ジョージ 3人
7位 織田信長 3人
7位 石原慎太郎 3人
(ニッポン放送調べ)
「遺言を読んでみたい」というタイトルがよく分かりませんでしたが、書かれた遺言書を後から読んでみたいということらしいです。
著名人が亡くなった後に明らかになる遺言書に書かれている「名文」が期待できる人、ということなのだと思います。
人生をどう振り返るかにも興味が向いているのかもしれません。
番組の目指す趣旨はどうあれ、「遺言」について世間が注目するような要素も踏まえて関心を引こうというのは好感は持てます。
それによって、周辺知識まで知ってもらえる機会も増えるでしょう。
一方で「遺言」への関心は高く、「仮に余命1ヶ月と宣告された場合、遺言を残すと思う(既に残している)」人は296名(59.8%)、6割近い人が遺言を残す意志があることが分かった。その上で「遺言を手書きで書く」の回答は男性45%、女性67%だった。
同アンケート結果の一部とのことですが、逆に言えば、余命一ヶ月ぐらいに差し迫った状況にならないと遺言書を書こうと思わないということ。
遺言書は、遺言書を書くに足る能力が本人に残されているうちに書かないといけません。
専門的には、「遺言能力」というのですが、余命一ヶ月という状況は、遺言能力にも影響を与えている可能性が高い。
もちろん、置かれた状況や症状によって人それぞれであることは間違いないのですが、それでも早く準備したほうが良い結果を生むことが多いでしょう
現実の放送ではその辺りについても触れられたのか分かりませんが、何れにしても、こういった良質な番組は定期に放送して欲しいと思います。