素晴らしい創業者であるためには、
学び受け入れる能力を持ち
自分を駆動するビジョンを持ち
全ての力をそこに投入し
人脈を築くということ
それを霧のなかの平坦でない地平で行う力が問われるのです。
「ログミー」に掲載されていたinkedIn創業者リード・ホフマンの『「起業家は常に“両方”を取れ」 自分を信じながら疑い、柔軟で頑固に』は、私たちに新しい視点を与えてくれます。
「素晴らしい創業者」になるためにはという用語が使われているとおり、創業者に向けたメッセージではあるのですが、起業するしないにかかわらず、広く人生の指針ともなるような示唆に富んだメッセージが散りばめられているのです。
私たちは、とかく、”夢に向かってまっしぐら”といったものに羨望をもってしまいがちですが、本当に必要とされているのは、一見、二律背反するようなスタンスを両方持っていること。
しかも、100%のパフォーマンスのうち、40%・60%でバランス良く、といってものではなく、
時には片方を90%でやって、別の時にはもう片方を80%でやるのです。
逆境を乗り越える思考法として出された問いは以下の5つ。
自分が仕事をするのか、人に仕事をさせるのか?
両方やる必要がある
自分を信じるべきなのか、疑うべきなのか?
自信を持ちながら、同時に疑いも持っているべきなのです。
内側に焦点を合わせて、プロダクトを作り、世界や競合を無視すればいいのでしょうか。あるいは逆に、外側に焦点を合わせて、人に会って集合知を駆使すべきなのでしょうか?
答えはもちろん、両方です。
ビジョンに沿うべきか、データに従うべきか?
データはビジョンのフレームワークの中にあります。そしてデータからわかることは、ビジョンにも影響を及ぼすのです。
リスクを取るべきか、取らないべきか?
起業家としてリスクを取るときに必要なスキルセットとは、どうやってインテリジェントにリスクを取るかを考えること
長期的なビジョンか、短期的なビジョンか?
答えは「両方」です。
次に、「素晴らしい創業者となるためには」と述べている場面を抜粋してみます。
素晴らしい会社創業者になるためには、いつ頑固になって、いつ柔軟になるべきなのかということが重要です。
素晴らしい会社の創業者になるためには、自分が何をやりたいのかをはっきり持っておくことと、ネガティブなフィードバックや批判に耳を傾け、投資計画を変えるべきなのか常に疑っていくことの両方が必要なのです。
素晴らしい創業者になるための重要な条件のひとつは、こうしたラインをまたいで柔軟に行ったり来たりできる能力があることです。時には片方を90%でやって、別の時にはもう片方を80%でやるのです。
『柔軟に行ったり来たりできる能力』
どちから一方に軸足を置いてしまいがちなコトについて、「行ったり来たりできる能力」
行ったり来たりするために、モノゴトを正確に捉えて比較したり、疑ったりといった作業が必ず必要。
逆にいえば、その「能力」を養うためには、最初の4つのことが活きてくるのかもしれません。
学び受け入れ、ビジョンを持ち、そこに力を注ぎ、人脈を築く。
スタートアップの場面に限らず、「人生」といったものに一般化しても通用するような、大切で新しい視点だと思いました。
100人いれば100通りに人生があって、それぞれが投資計画をもとに、学んだり、人生のビジョンを持ったり、人との繋がりを持って生きていく。
素晴らしい人生だったと最後に言えるためには必要なスキルセットだと思いませんか?