フェラーリが強気に値上げしても売れる理由
このブランディングは計算し尽くされている
東洋経済オンラインに掲載されていたフェラーリ社のブランド戦略の記事が興味深いです。
クルマ好きな方でしたら激しく納得の記事。
さほどクルマに興味がない方でもフェラーリという名前ぐらいは耳にしたことがあるでしょう。
フェラーリとは、マンション並の価格がするイタリアの高級車。
スーパーカーブームの頃、街を疾走しているフェラーリを見ると興奮してたのは遠い昔。
読んで欲しいのは4ページ目です。
フェラーリというブランド・イメージがしっかりと植え付けられているオーナーは、フェラーリ社による厳しいCIで仕上げられたディーラーの中で、あたかも自分だけのF1マシンをオーダーしているような高揚感を得る。このような用意周到なプロセスがあれば、値引きや他モデルとの競合など言い出すことはできまい。
このようなフェラーリを持つという満足感を演出することがフェラーリ社の仕事なのだ。こういった高価なクルマを売る為には、フツウの商品のように宣伝したり、セールスしたりしても意味がない。その“商品”のヒストリーを顧客が理解し、「このクルマこそ自分のために作ってくれたものだ」と思わせることが重要なのだ。
広告を打ったり、季節のセールス・キャンペーンをやったりしない代わりに、フェラーリ社は創始者であるエンツォ・フェラーリ神話をより高める為のF1へ莫大な投資を行い、ブランドの価値を高めることに注力している。
私たち専門職の世界もそうなのですが、よく「差別化」といったことが言われるのです。
「行政書士でございます!」
といったところで、”他の行政書士と何が違うの?”と思われるのは当然のことでして。
そのときに、
行政書士阿部総合事務所を利用するあなたには、これだけのメリットがあります。他の行政書士事務所とは違って、あなただけために特別な価値を提供します
といった感じで伝えます。
「価値」、ですね。差別化の根幹にあるものは。
フリーランスといえば、コンサルタントやコーチングの世界も差別化が必要ですね。
自己啓発コンサルタントやコーチなんて、ほんとものすごい数いますから。
私が知っているコーチは、当初、エンドユーザー向けに「商売」をしていましたが、差別化が上手く出来ないと知ると、コーチ向けのコーチに変身しておりました。
コーチ向けのコーチというのは、新人のコーチ向けに、「こうやったら、うまく顧客をつかまえる事ができるし、うまく回っていきますよ」とおカネを取って伝授する人たちです。
専門職の世界にも、「若い行政書士におカネを取って教えるベテランの行政書士」といった構図がありますし、需要と供給の世界なので特別わるいことだとは思いません。
まあ、そうこうして、どの業界でも「価値」を創りだしているわけです。
フェラーリだって、所有する自分に有り余る満足感を与えてくれるからこそのフェラーリであるわけです。
だから、ポルシェでも、ランボルギーニにでも、日産でもなくフェラーリであるわけです。
では、顧客から選ばれる「価値」を得るには、あるいは上手く伝えるにはどうしたら良いのか?
「価値」を下支えするものは何か?
「価値」を下支えするには、「神話」がなければならない。
フェラーリ社でいえば、エンツォ・フェラーリ神話
「神話」が必要なんですね、価値を高めるには。
そして、そのヒストリーを顧客が理解しているという関係性も欠かすことが出来ない。
先ほどの、コーチのためのコーチについてもそうですよ。
”私がコーチしたら売上が三倍増になってウハウハコーチに変身した方が累計300名を超えました”
、という「神話」(ヒストリー)
”「神話」をFacebookやブログなどで周知して申込みしてもらう。”
という「理解」
こうして、ブランドの価値が創られることになる。
「神話」と「理解」によってブランド価値を創りだす
北区赤羽の行政書士阿部隆昭は、相続関連業務に取り組んで18年、
相続問題で一人悩む個人のお客様には深い安心感を与え、
また、複雑な契約書・社内規程の整備をすることで企業価値向上に貢献してきました。
というのが、行政書士阿部隆昭のヒストリー
本年は、そのヒストリー(神話)を益々積み重ね、お客様に「理解」頂くことで、行政書士阿部隆昭のブランド価値を高めていく考えです。
行政書士阿部総合事務所
行政書士阿部隆昭