内部にいるととても分かりづらい。
どこまで頑張ればいいのか?
法律事務未経験ですが、初見で出来ないと弁護士に罵倒されます。
転職して、20日間経過した者です。
法律事務未経験です。当日、裁判等で必要な提出書類を”あと3時間で作って”との指示 が良くあります。
毎回、初めて作る書類や処理です。例えば、相続や離婚の財産関係や破産処理関係の書類です。
事務員が本を見て作成するのは、普通なのかもしれませんが、誰も教えて貰えず、過去の資料も無いと本当に厳しいです。出来ていないと、弁護士にものすごい勢いで怒られます。
やる前に、やり方を尋ねると”やってから聞きなさいよ”と怒られ、やってみて質問してもやっぱり怒られ。この前は、残業して帰ろうとした所を呼ばれ、立ったまま一時間近く叱責を受けました。
でも、弁護士自身も初めてやる事案
、処理ということでした…弁護士の先生も初めてやる仕事なのに、更に法律事務未経験者の事務員が初めてやるには困難ではないでしょうか…?本当に優秀なら、出来るのかもしれないですが…また、指示内容も間違った指示を出していてもご本人は覚えていなかったり、何をやっても正解じゃないといった感じで、ついていけなさを感じています。
私も、甘いでしょうか…
よろしくお願いします。
@因みに、まだ雇用契約書も交わしておらず、雇用保険や社保も入っていません。
法律事務未経験でパラリーガル職は実際のところとても厳しいと思う。
質問者の方は、法律事務未経験。
ボス弁から、かなり厳しい叱責を受けている模様。
言っていることはシッチャカメッチャカで、帰ろうとするところを捕まえて一時間ものお説教
雇用保険も、社保も入っていない、という。
質問者の方は、「辛い」から辞めたい、と思って投稿したのかなあ。
分かりません。
長年、法律事務関連職に就いていた私からしても、よくある話だなあというのが最初の印象。
弁護士って、どこもそんなもんだよ
というのは簡単で、質問者さんへの慰めにもなっていないと思うけれど、やっぱりそれってある意味正しい。
けれども、全力でそう言えないところもある。
法律事務完全未経験で司法書士事務所に入所した私からすると、質問者さんが置かれている状況は当時の私とほぼ変わらない。
入所した日に、「委任状作れ」と言われ、
何の委任状かも告げられず、周りの先輩方に聴いてもそっけない答えで、棚の書籍を見まくっても何がなんだかわからず、時間が過ぎ。
30分もかかって、まだ委任状一つ出来ないのか!!
と怒鳴られ。
入所した日に、登記所行ってきて、申請書類回収してきてと言われ。
どうしたら良いのかも分からず、ハンコを渡され。
駅についてはみたものの、駅から30分をタクシーに乗ってもいいのか、歩かないとダメなのかも分からず、歩き。
登記官に「どうすればいいですか??」と尋ねると、
なに?!、今日初めてなの?
先生、回収の仕方教えてくれなかったの?
と言われ、
へらへらと「すいません。。」と言いながら事務をこなし、暗くなった道を30分かけて歩き。
事務所に戻ったら、するべき仕事が一つやっていないことが判明し、
なににし、遠くまで行ったんだよ!
と叱られ。
いやね、思ったよ。
だったら、最初から教えてくれよ!
教えてくれたら指示通りにやるからさ!
って。
でもね。
今、一人で行政書士事務所をやっているから思うんだけど。
手取り足取り教えているなんて、暇は正直ない、特に専門職一人で回している事務所は。
そもそも、専門職って、従業員を教育して一人前にしていこう、といった意識を持っていない人が多いと思う。
なぜかというと、当人もそういったレールを歩いてきていないから。
よく言われるように、専門職は一匹狼タイプが多い。
自分から教えることはしないけど、付いて来るなら仕事の仕方は見ていてもいい。
その代わり、邪魔をするようなら付いてくるな。
といったように。
このあたりは、一般の事業会社とは全く違うと思う。
そうじゃダメという意見ももちろん分かるのだけれど。
それと。
一時間も叱責された。
ひどいと思う、ほんとに。
でもね、たった一つのミスで、本職が積み上げきた信頼が一挙に崩れるかと思うと、そりゃ真剣にもなる。
指摘しているうちに、あっという間に一時間経っていたということも、もしかしたらあるかもしれない。
士業の事務所に勤める方は、ほとんどの方は独立したいという希望を持っていると思う。
もしも、質問者さんがそうだとしたら、すぐに辞めるというのは一瞬だけ待ったほうがいいかもしれない。
辞めるのはいつでも出来る。
ただ、メンタルが壊れる状況になりそうだったら、さっさと尻尾を巻くのが正解。
私も、長い経験の中で、メンタルを壊した人を何人も見てきた。
もしもまだ少しでもメンタルに余裕があるならそこで頑張ってみるのもいい。
頑張った結果得られるもので確実なのもは、実は一つだけあって。
勤務しているときには自分にも正直よく分からなかった。
独立してみて初めて分かったのは、
自分で決めることの難しさ。
全てのことについて、自分で決めなければならない。
もちろん、仕事で迷ったときには仲間に聴くこともできるけれども、最終的に方針を決めるのは自分だし、決めた結果について全責任を負うのもまた自分。
これって、ものすごく重いことで、しかもこの重さって実際に当事者になって持ってみないと分からないときているから始末が悪い。
全てのことを手取り足取り教えられたどうなるか?
教えられたパターンに当てはまる仕事はこなせるようになる。
経験があるからね。
でも、経験値が使えないイレギュラーなケースで、しかも自分で決めなければならないときにピタリと止まってしまう。
自分で決めてきた経験はないから、どうしたらいいかさっぱり分からない。
手取り足取り教えられているのだから当然、手の動かし方も足の運びも自分では決められない。
もちろん、これって極端なこと言っているだけど、大きく外していない。
昔からだけど、クライアントから質問があったときは、自分で調べつくしてから本職や同僚に確認していた。
これって分からないから教えて!
っていう聴き方はどーしようもなくダメな聴き方。
こう思うんだけど、間違っていないかな?
と聞かれれば、
その人が調べたうえでの見解を聞いているのだなと思うし、それについてどう思うかも答えやすい。
自分で決めたことがない、手取り足取り教えられてきたタイプは、
前者の聴き方をする人が圧倒的に多い。
自分で調べ、本職に叱られ、経験値が積み上がれば、自分で決めて自分で仕事が出来るようになる。
これを持っていると、独立するときに圧倒的な強みになる。
もはや、前者のような聴き方は、恥ずかしくってとても出来ないように感じる。
法律事務未経験で法律事務所勤務は相当に辛いと思う。
辛くて精神的におかしくなるようならもちろん離脱したほうがいい。
でも、そこでもしもある程度我慢して仕事を覚えたら、明らかにステージは一つも二つも上がれると思う。
行政書士阿部総合事務所
行政書士阿部隆昭