時間ない時間ないって歩きながら勉強すれば?と子供時分に母親から言われ。
歩き勉強の方法を工夫したら机より集中出来た。
両手を使うために肩掛けカバンからリュックに変更。
左手テキスト、右手ペンの基本スタイル。
そのうち左手にテキスト二冊持ちするためにテキストをカッターで分冊化。
ペンと蛍光ペンを持つために右手首に自作ペンホルダーセット。
特に記憶ものは効果的だった。
ここを歩いてたときにはコレ覚えた、とか場所を絡めて毎日記憶の整理。
記憶を取り出しやすくなった。
環境のせいにすることはとても簡単で僕らはすぐにそれをしてしまいがちだけど、創意工夫で環境を味方につけることもできる。
なるほどなぁ、とそのとき思った。
問題は工夫しようという創意を失うことだなぁ。
先日お会いしたある事業家の方が言っていた。
「人は体力、気力、熱意の順に失われていく」と。
確かにそうだ。
疲れてしまってオールを漕ぐ体力がなくなると、オールを持とうとさえしなくなるだろう。
方向を見失う。
熱意を奪われるとそもそもなぜ小さな船で大海に一人出ようと思ったかさえ遠い記憶になる。
どこに辿り着くわからず、ただ流されるのみ。
たった一度の人生。
気をつけたい。
行政書士阿部隆昭