日本のインターネット環境が大きく変わったのは、1995年
阪神淡路大震災によって切断されたインフラによって、デマや風評が広まり、さまざまな問題が引き起こされました。
「A銀行がつぶれるから明日中に全額下ろすことをオススメします」
といったような一通のメールから始まるパニック。
警察の操作によると犯罪を企てた者の仕業ではなく、普通のOLがお友達に聴いたうわさ話を友達に送信したところ、それがチェーンメールのように拡散したといいます。
いつの間にかブラック企業にされ、内定者の六割が辞退する事例や、
人格を否定され、会社も新興宗教扱いされてしまったり。
企業も個人のいつ何時デマや風評被害に巻き込まれるかわかりません。
著者は、ネット風評被害対策のコンサルティング会社をされている方で、のべ6000件以上の相談を受けてきたそうです。
本書は、統計データだけではなく、実際に起きた事例も交えて解説されているのでとてもわかり易い。
新書サイズなのネット風評被害についてサクッと見てみたい方にもオススメです。