未知の世界のことを知るのは楽しい。
それが、身近であればるほど、楽しい。
脳のこと。
誰もハッキリとしたことはわからないし、もしかしたら研究者でさえ分からないことがたくさんあるのかもしれない。
たくさんの著作のある中野信子先生の『脳はどこまでコントロールできるか?』を読んでみました。
面白い。
「なりきり」の効果
「なりきっていると、そうなってくる」ということはあながち間違いなではなく、自分のなりたい状態や状態になりきり、自身があるように振る舞ったり、強がってみせたりすることが、なりたい自分につながるきっかけになっていきます。
”経験をつけてから”とか、”勉強してから”とか、なにかと理由をつけて僕らは「飛び立つ」のやめてしまいがちですが、準備等それほど必要ではなく、「成りきって」やる。
やることこそに価値がある、そのように理解しました。
「なぜ成功者を真似ると成功に近づくのか?」
人間の脳には「ミラーニューロン」という神経細胞があると言われています。
ミラーニューロンが発見されたのは、1966年。人間ではなく、サルの脳で見つかりました。
実験者が飲み物を飲むしぐさをしたときに、サルの脳のなかで、サルがジュースを飲むときに信号を出す神経細胞が活動していることがわかったのです。
これは、人間でも同じことが起こると考えられています。
つまり、成功者の考え方や生き方を目の当たりにすると、それが勝手に脳にコピーされる。
そうすると、成功者の自己イメージが、自分の自己イメージと重なって自然に行動や結果に反映されていくのです。
「勝手に」とか、「自然に」とかいうあたりがすごいですよね。
”なりたい自分になる”といったセルフイメージの大切さ、なんてことはよく言われていることですけど、あながちウソじゃない。
成功者の自叙伝などと読んでいるだけで自動的に自分も成功者のレールに乗れるとは思いませんが、すくなくとも所作は変わりそうです。
自伝を読め!と学校の先生が言うときに、ミラーニューロンを意識してるわけではないしょう。
しかし、結果的に理由はあったわけです。
少なくとも、バラエティー番組などを見て徒に時間を消費するよりは成功者の本を読むほうがよほど自分のためにはなりそうですね。
優秀な人がリーダーになるとは限らない
当選確率1000万分の1でも宝くじを買ってしまうわけ
など興味深いトピックがたくさんあります。
仕事の合間のネタとしても使えますし、何より読んでいて面白い。
今後も中野信子さんの著作を読んでみようと思います。