いつでもどこでも読むことができるのが電子書籍のメリットの一つですが、いつでもどこでも読めないのも紙の書籍のメリットではないかと。
Kindleアプリを愛用しています。
電車移動中やカフェ、あるいは夜中眠れないときなど、いつでもどこでも読めるのが電子書籍の魅力ですよね。
逆に、紙の書籍はまず明るい場所、明るくしないと読めない。
さらに、紙の書籍は本体を持っていないと読むことができないので、急に時間が空いてカフェに、といったときは当然読めない。
こうなると、電子書籍のメリットの方が圧倒的に優っていると思っていたのですが、今回。
新しく紙の書籍を購入することで、紙と電子の比較ではなく、そもそも用途が違うのだと気づきました。
仕事柄、専門書は全て紙の書籍。
これを理解する、しなければならない。
この知識を身体に入れなければならない。
そういった場合には、自分は圧倒的に紙の書籍だと知りました。
まず、付箋をつけて行き来がしやすいので、前後関係の文脈の整合性などを突き合わせることが簡単。
もちろん、電子書籍にも付箋機能はありますが、全体を俯瞰するためには紙を捲りまくったほうが速い。
さらに、マーカーを付けるときにも現実に手を動かしながら、どのページのどのあたりに位置を付けたと記憶しながらの方が理解が深まります。
受験時代は、判例六法の民法あたりはどのページのどの位置にどの条文があるかも概ね覚えていたので慣れというのもあるかもしれません。
そして、紙の書籍という物(ブツ)を目の前にしたときに、この書籍と自分はこれから対峙するのだ、という気持ちが生まれます。
これが電子書籍と紙の書籍と最も異なる性質だと思います。
いつでもどこでも読むことができない。
それだからこそ、読むべき場所、読むべき時間を自分が選ばなければいけない。
この意識なんですよね。
今回購入した書籍は、「行動経済学」と「交渉術」関連。
机に向かって、雑音を配して、意識を没入させよう。
行政書士阿部隆昭