営業にまわっていて、”失敗した!”と思うかどうかはモノゴトの受け取り方しだい。
とは思うものの、無碍に断られてたりするとガックリきますよね。
営業における失敗を0にする。
それが本書『「失敗率0%」の営業術』のコンセプトです。
といっても、難しいことを言っているわけでもなく、著者が経験なさってきた方法をメソッドとして分かりやすく解説しています。
プロセステップクロージング
受注という最終ゴールに一気に突き進むのではなく、営業プロセスを細分化して一つの営業プロセスごとにゴールを決め、「小さな成功」を意識する。
というのが、プロセス・ステップ・クロージングとされているものです。
このプロセステップクロージングをマスターするとどんなメリットがあるかというと。
1.連絡するのが精神的に楽になる。
2.クロージングが明確になる。
3.商談の主導権を握れる。
ざっくり言うと、ぼんやりと何も考えずに営業をするのではなく、スッテプに分けて考えフィードバックしながら次に進む、といった営業という大きなくくりをプロセスに分解するんですね。
そうすることによって、段階で評価ができるわけです。
おそらく仕事がデキる営業マンの方は頭のなかで日常的に行っていること。
営業の仕方といった書籍は街のゴマンとあるので、選び方も難しいですね。
著者の方々は、それなりに自分のメソッドで営業を成功させてきた経験の持ち主であると思います。
そのメソッドに、再現性があるかどうか、これが一番大切。
その著者だからこそ出来た方法、といったことではなく誰にも出来る方法。
そういったことが書かれている本書は、営業術の書籍の中でも良書だと思います。
惜しむらくは、文章の流れのなかで理解させていく作りなのでメソッド本としては頭に入りづらいことでしょう。