日課になっている今朝のTEBラジオで、ポーの黒猫のあらすじを放送していました。
聴いているだけでも怖い。
Kindleアプリに入っている「黒猫」を久々に読んでみたのですが、鳥肌立ちまくりです。
短編と言えるほどコンパクトな内容なのに、次々に恐怖がやってくる。
鳥肌の収まるヒマがないという感じです。
といっても、血がいっぱい出てくるとか、これでもか的に気持ち悪い恐怖感ではなくって、翻訳がいいからかな?、愛着を持って読み進めることができる感じ。
恐怖を煽るような描写がふんだんにあるわけでもなく、主人公の心持ちが深く描かれているので読んでいて面白いのです。
もしかしたら、ポーが黒猫で言いたかったことは、ヒトの持っている「天邪鬼」という性向のことなのかなとも思いました。
私は、自分の魂が生きているということと同じくらいに、天邪鬼が人間の心の原始的な衝動の一つー人の性格に命令する、分かつことのできない本源的な性能もしくは感情の一つ-であるということを確信している。
してはいけないという、ただそれだけの理由で、自分が邪悪な、あるいは愚かな行為をしていることに、人はどんなにかしばしば気づいたことであろう。
人は、掟を、単にそれが掟であると知っているだけのために、その最善の判断に逆らってまでも、その掟を破ろうとする永続的な性向を持っていはしないだろうか?
この天邪鬼の心持ちが今言ったように、私の最後の破綻を来たしたのであった。
遊び仲間の愛猫プルートウに対してひどい扱いをしてしまった-「酒癖という悪鬼のために」-ために引き起こされる結末は、私には予想外でした。
”えっ!、そこにいたの!”
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ぜひ、恐怖小説の傑作を♪