同僚から、「これイイから読んでみな」と言われ、読んだのが「流星ひとつ」。
沢木耕太郎は好きな作家の一人で何作かは読んでいます。
「流星ひとつ」については、沢木耕太郎さんの「前へ」向かっていく感じ~分かりにくいとは思いますが~が現れていて良かった。
読了して以来、何かにつけてYoutubeで昔の藤圭子を見ています。
今みても、ホントにきれいだし、歌もうまい。
ちょうど今の時期だったら、実家から届いた箱ミカンを炬燵に入って食べ続け、
「藤圭子って上手だよね~」
「そう。だって、昔はすごかったんだから」
なんて会話を、おっかあと、したいところなんですが。
残念ながら六年前にそれは叶わぬものとなっており。
年末のお墓参りでも。
墓石の前で、iphoneでチャレンジしたのですが、もちろん返ってくる言葉はなく。
会話を想像するばかりなのですが。
すべてが会話で進む『流星ひとつ』は、小説が苦手な人でも大丈夫。
立ち読みでもいいので、パラ見してみてください。
「作家としての本心」やら、「作家として主張したいこと」など、そんなこと無関係に、その時、その場所に居た若い二人の会話として存分に愉しめばそれでいいのだと思います。