ベストセラー請負人、長倉顕太さん。
私、好きです。
著者としてのデビュー作「超一流の二流をめざせ!」を読んでみました。
「超一流」になれない私たちのような凡人(二流)が、それでもその中で「超一流の二流」になるための必須条件は、「自分の世界観」を持つことである。それを発信していくことである。p.59
本著の優れたところは、私たちの立ち位置を確認し、そこから前に進むためには何が必要かを示している点。
もうそこに尽きる。
いわゆる超一流の「すごい人」ではない私たち。
そんな二流の私たちは、どうすれば二流の中で超一流になれるのか。
その答えは、自分の世界観を持つこと。
そして自分の世界観を発信していくこと。
では、どうすれば自分の世界観が持て、発信することが出来るのか。
その答えも本著に書かれています。
私が著者をプロデュースさせていただくとき、もっとも重視したのが「キャラクターづくり」である。これは、その人物の「特徴」を意味する。本書で何度も登場する「世界観」という言葉も、実はこの「キャラクター」と同意であるといっても間違いはないだろう。
誰にも似ていない唯一無二のキャラクターとは、その人の個性でもある。
「世界観」を構築していくうえでも、よりキャラクターを立たせることを明確にしてきた。p.112
自分の世界観を持つ
ということは、
キャラクターを立たせること。
長倉顕太さんがキャラクターを立たせるためにやってきた4つのことを実践すれば、二流の私たちが超一流になるための自分の世界観を持つことができるのです。
長倉顕太さんがキャラクターを立たせるためにしてきた4つのこと。
1.何者であるかを認知させること。
これまで手がけてきた本の販売部数が1000万部超!
10万部以上が22作、5万部以上が65作!
この圧倒的な数字が、「売り」となりベストセラー請負人として、「ただ本を出す人間ではなく、ベストセラーを出す人間なのだ」ということを世の中に認知させる。
どのようなことができる人間なのかを発信しなければならない。
2.敵をつくるということ。
仮想敵を作ることによってメッセージが出しやすくなる。
長倉顕太さんの場合は、「腐った出版業界」といった、あえて過激な表現で仮想的を作り、出版業界で起きていることを世間に知ってもらう。
その上で、「では、いったい何のためにやっているのか?」をメタファー的な表現を用いて発信していく。
3.言い切ること。
自分を発信するときには、全てのメッセージを言い切ること。
これが大切。
腐った出版業界というメッセージを発信したときに、もちろん出版業界の中にもマトモな人はいる。
だからといって、ほんの数人を除けば腐った出版業界と言ったのでは、全くキャラクターが立たない。
キャラクターが立たなければ、「自分の世界観」を持つことが出来ない。
だから、全てのメッセージは言い切らなければならない。
4.一貫性があること。
これも極論になってしまうが、やっていることが正しいか正しくないかなんて実はどっちでもいい。
それよりも、その人間が言っていること、やっていることに一貫性があるかどうか
それこそが人間を惹きつける最大の要素となる。p.120
一貫性がないものは信用されない。
キャラクターを立たせ、自分の世界観を持つことが出来たその次にすべきことは情報発信。
では、その「情報発信」はどうすれば有効なのだろう?
長倉顕太さんがお勧めする「情報発信」の方法
私は「自分のスタイル」という軸をつくるには、「書く」という作業がとても有効だと思っている。もちろん「情報発信」ということでいうなら、「書く」以外にも写真や動画がある。ただ、普通の人が連続的に実行する場合は、「書く」というのが一番現実的だ。
だから、私は「書く」ことは、自分の軸をつくるのに有効な手段だと確信している。
とくに、私が勧めているのが、ブログやフェイスブックといったSNSでの「情報発信」。多くの人が最初は抵抗するが、別に誰かに読んでもらうためというより、自己確認の要素が強いからどんなに稚拙でも問題ない。p.174
「私のすべてを1冊に込めた」という本書。
ここに挙げたもの以外にも、たくさんのモノが詰まっています。
もしも、あなたが特別のスゴイ人ではない「二流」だとして。
「一流」の人が書いたビジネス書はいくつも読んているけど、行動できないからいつまでも「二流」のまま。
いまは「二流」だけど、より高みに昇っていきたい、二流の中でも超一流を目指したい。
そんな状況の人には読んでおいて損はない一冊。
といいますか、読むべき一冊だと思います。
「二流」の私たちが、「超一流」になったとして、それがどうだというのか?
ということにも答えは用意されていて。
それは、「第六章「死」という同伴者とともに生きろ!」であったり、「あとがき」に書かれているのですが、それはぜひ「二流」のあなたに読んで欲しい。
たまたまラッキーが重なって、私たちは今こうして生きているのですが。
そのたった一度の人生をどう生きていくのか?
自分の世界観を持ち、自分の世界観を発信することで、たった一度の人生がより充実したものになるのなら。
それは今すぐに取り掛からないと間に合わない。
人生時計は誰にも止めることが出来ないのだから。