遺言書を作ろうとしている人に対して、お友達などからよくタイトルのように言われることがあるようです。
お一人の方ではなくて、何人もの方にお伺いしたことがあるので、やはり多くの方の印象として遺言が誤解されている気がします。
あえて言いますと、遺言書は元気だからこそ書くのです。
今、世の中のほとんどのことは、誰か代わりの人がやってくれます。
遠方に持っている不動産を売りたい場合には、代理人を立てれば所有者本人が現地に行くこともありません。
住民票一つ取りに行くのも、代理人が取得することができます。
しかし、です。
遺言書だけは、そうはいきません。
奥様の遺言をご主人が代わって書くことはできませんし、お嬢さんがお母さんの代わりに書くことも無理です。
自分が書く以外ないのです。
だから、元気なうちに、判断能力があるうちだからこそ、遺言書を書かなければいけません。
遺言書というと、どうしても死をイメージしてしまうのはやむを得ないのですが、遺言書を書き残すという行為は実は未来に向けた行為であることに他なりません。
遺言書を残すことによって現世にある程度のケジメをつけ、心配事から解放される。
確かに遺言書を作るのは少し面倒です。
相続人(正確には、推定相続人)を確定して、誰に相続させたいのかなどを決めて。。。
しかし、実際に遺言書を作成された方の多くは、いやほとんどの方は、作って良かったといいます。
遺言書を作ることによって得られる安心感は、十二分に費用と引き換える価値のあるものなのです。
元気なうちだからこそ、遺言書を作りましょう
行政書士阿部総合事務所
行政書士阿部隆昭