北区区民大学で遺言書の講座を開催したときに盛り上がったのが、
どうやったら家族に遺言書を書いてもらえるのか?
代理人が代わって遺言書を書くことが出来ない以上、どうしても本人に書いていただく必要があります。
しかし、これがなかなか難しい。
もしも、自分が言われる方の立場だったらと思うと分かりますよね。
ましてや、コトは遺言書です。
タイトルからいって、直接、「死」を連想させてしまいます、どうしても。
でも、置かれた状況から考えると、もうそろそろ遺言書を書いてもらいたい。
どうしたらいいのでしょうか?
かなり悩ましい問題ですが、例えば、他人を利用する手もあります。
利用といったら変かもしれませんが、
近所の◯◯さん、というのは語弊がありますので、芸能人の△△さん(同じ年代ぐらいの人)を話題に引き出して、
”どうやら、遺言書を作ったらしい”
といった話題にする。
”そうか、じゃ、そろそろ私も遺言書を準備したほうがいいかな”
なんていうことにはほとんどの場合、なりません。
そういった、ストレートな効果を求めるのではなく、あくまで雰囲気作りです。
遺言書を勧めているのは、なにも悪いことをしているわけではありませんので、話題に出してもまったく構いません。
”自分も、そういった時期なんだな”
と思ってもらえるだけでもいいですよね。
注意して欲しいのは、何よりも遺言者であるご本人には最大限の尊厳をもって接するように心がけてください。
遺言書を認めるのはご家族ではありません。
ご本人です。
そして、
ある程度の年代になると遺言書などの準備が必要なのかな
、といった理解がされたうえで、次は。
遺言書を残すメリットを伝える。
相続をキッカケに家族親族の間にヒビが入ることは本当によく聞かれること。
遺言書は争続防止の有効な手段となるのは間違いありません。
しかし、ここでもう一つ注意点が!
遺言書の作り方によっては、逆に争続のキッカケになることもあるのです。
本当に怖いことなのですが、実際にそういった事例を多く見てきました。
私から見ると、どうしてこんな遺言にしてしまったんだろう?、と思ってしまうぐらいの火種を呼び起こすような遺言もありました。
遺言書は最後の最後の本人の意思表示です。
しかも、遺言が効力をもつのは本人が亡くなってしまった後。
いわば、本人亡き後に、本人の代わりとしてひとり歩きする「お手紙」なのです。
だからこそ、間違いのない内容で作りたい。
そう思いませんか?
確かに法律上は、本人だけで遺言書を作ることができます。
しかし、より間違いのない遺言書を作りたいのであれば、ご相談ください。
ご本人の置かれた状況にふさわしい遺言書の内容を一緒に考えましょう。
残される家族のためになる遺言書を一緒に作るお手伝いをさせてください。
初回の相談料は無料です。
電話050-3638-0876
メール info★abeoffice.net (★を@に変えて送信してください)
もしも、電話やメールの相談はなんとなくしづらい、というのであれば、次回の講座に遊びにきませんか?
「大人の片付け講座」といった内容ですが、講座終わりにお話しをお伺いすることも出来ます。