日々、経営者層と面談をしています。
業種業態を問わないため、外部環境、経営状況、など実に様々。
このコロナ禍で、経営そのものではなく、経営者ご自身がダメージを受けている事例も目にします。
経済の余裕は心の余裕。
この状況下で新しいビジネスを創り出す事業者もおります。
コロナ禍が収まるのをただ耐え忍んでいても仕方ありません。
しかも、コロナの収束時期は誰にも予想がつきません。
それでも事業を回す必要があるので、勢い、新規事業だ!となるわけです。
さて、新しいことを始めよう、となったときに、これは悪手になる可能性が高いなあと思うことはいくつかあります。
例えば。
全く新しいことを初手から始めること。
新規事業なのだから、新しいことに決まっている。
まあ、それはそうなのですが、既存事業から横展開した新しい事業、と全く異分野に初手から突っ込んでいく事業、とでは性質が異なります。
たまたま知人のツテで海外から食品の輸入して国内で販売する事業を思いついたとします。
食品は買取ですよね?
仕入れ費用は?
在庫の保管場所は?
冷蔵?常温?
消費期限までに売り抜けられる?
ロットは?
そもそも輸入可能な食品?
初期コストでいくらかかる?
競合製品の価格、内容は?
知り合いのツテがある。
という一点で、このビジネスに取り組むのは一見して危険です。
大切なのは、このコロナ禍で、経営者ご自身も冷静な分析力、判断力を失っている場合があること。
通常時では、これは無理筋だなと初見で切れる選択肢でも、検討事項に入ってしまい時間コストを取られてしまう。
この特殊な時期を利用して甘言をささやく組織も登場するでしょう。
行政書士阿部総合事務所では、新規事業を創り出すためのご支援も行なっております。
一緒にコロナ禍を乗り越えていきましょう!
行政書士阿部隆昭